tinzei さんの感想・評価
3.0
物語 : 2.5
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
『白き英雄』の「理想」っていうのは分かるけど、この作品の「真実」ってどういうこと?
このBWシリーズはアニメもゲームも全く知らないから色々新鮮。
ゲームみたいに二つのバージョンに分けた作品だけど、思ったより変化が少ない。
片方で省かれたシーンがあったりedが違ったり多少の差異はあるけど、わざわざ分けるくらいだから、もっと違う視点だったり違うセリフを言うのかと思ってた。
最初は面白い取り組みだなって思ったけど、違いが少ない上に、ポケモンって黒白、赤青みたいに「一方がこうならもう一方はこう」ってはっきりしてるから、片方見た瞬間にもう片方のパターンも予測できちゃうから観ててワクワク感はない。
確かに間違い探しの要素はあったけど、約90分の作品を見比べるなんて不可能だし、ゲームと違ってプレイヤー(視聴者)で行動決定はできないから、結局のところ同じようなものを観るだけの作業でしかない。
こういう作品はよっぽどのポケモンファンじゃないと観ないだろうけど、もし2つの比較を楽しみたいのなら、2作品一気に観ることをオススメする。
興行収入見る限り、そこまでの失敗作ではないけど、2作品での数字にしては物足りないかな。ただ「それぞれ配布ポケモンが違う」みたいなえげつない商売はしてないし、片方見れば十分なストーリー構成になってるから、ある意味健全な数字かもしれない。
でもこの後、映画いくつか出たけど、一切やってないってことはつまりそういうこと(笑)
ストーリーに関しては普通のポケモン映画だけど、ビクティニって勝利以外に犠牲って意味もあるのかと思って、ラティオス以来の復活無しかと思ったけど、普通に復活したな(笑)
後、この作品で一番悪いのドレッドの母親でしょ、ドレッドに「あんたが悪いよ」みたいな面してるけど、お前が最初に要らんこと言ったせいだからな。
この作品だけに言えることだけど、終盤でドレッドの母親が言う「大地の民の真実」って言葉にすごい違和感を覚えた。『白き英雄』みたいに、大地の復活を「理想」とするのは分かるけど、この作品「真実」っていうのは解釈に無理ないか?もっと分かり易く言えば「かつて自分たちが住んでた大地を復活させること」を「真実」なんて言うか?