御宅忍者 さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
人間に90%近づいてきているAIが紡ぐ物語
この作品の何が良いのかというと、AIなのですがほぼ人間ということなんですよ。今までのAI物語は「感情を知らないが、最終的に感情を知っていく」といったスタンスが多かった中、この作品は既にAIが人類に90%ほど近づいている状態なんですよ。そしてこのAIが100年後に人類を滅ぼすことになり、それを防ぐという言わばタイムスリップ系に近いとも言えますね。
その中で面白く、かつ複雑な設定なのは、このAIを消滅させようと企むテロリストとAI共存と公言しておきながらも、自分の名声しか興味のない人間などがいたりします。この主人公のヴィヴィ(ディーバ)は「AIを倒すAI」とも捉えられるでしょう。ここの設定が地味に複雑で面白いのかなと感じました。
ただ終盤から失速した感が否めなかったので、「めちゃめちゃ面白い!」とまでは行きませんでした。あくまでクオリティが高いなという印象です。