ぽに さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
最終章に隠された真のテーマが明らかに?
知波単学園との後半戦。
戦闘の描写自体は迫力があり良かったと思います。しかし、展開がセルフパロディというか、そろそろ戦術のバリエーションもネタ切れなのかなと思うのが正直なところ。
生徒会カメさんチームが本隊からはぐれた時点で、あんこうチーム誘導からのヘッツァー待ち伏せという、劇場版で見られたお家芸決着になるだろうなという想像がついてしまって、ちょっと興ざめでした。
他のスピンオフではすでに見られた4号戦車あんこうチーム撃破狙いを、ついに本家でもやってきましたね。まぁ、作戦としては大洗女子の中心である西住みほを真っ先に潰すというのは、フラッグ戦であっても有効なのは間違いないでしょう。そうは言うものの、知波単はあんこうチームに固執しすぎ。ヘッツァー探せと……。このような知波単の姿勢からも、最後のヘッツァー待ち伏せオチが自分の中で確実なものになってしまいました。あぁ、やっぱりというのが素直な感想。
まぁ、突撃バカから卒業して成長も見せた知波単には「よくやった」と言いたいです。
さて、次は継続高校との戦いになり、最後の場面であんこうチームが明確に撃破されるという衝撃的なシーンで終わりました。私は、これによって最終章のテーマがはっきりしたのではないかと感じました。
それは、「西住みほ抜きで、大洗女子の戦車道は続いていくのか」ということです。
杏やその他の3年生が卒業するということで、最終章のテーマが世代交代にあることは最初から示されていました。しかし、そこからもう一歩踏み込むぞという制作者の意図が伝わってきました。つまり、「誰も見捨てない、みんな一緒に戦う戦車道」という西住イズムが継承されるのかということを、残り3話かけて描いていくのではないかと。
隊長は河嶋桃ちゃんですが、対継続高校戦では1年生のうさぎさんチームが実質的な作戦立案と指揮を執っていくのではないかと私は予想しています。桃ちゃんが指揮を執ってしまうと、テーマから外れる気がするので。
それにうさぎさんチーム、試合前日に何か映画見てましたし。「大脱走」かな? ちょっと自信ありませんが。
何はともあれ、この先の展開が楽しみです。以上、3話の感想でした。
ここからは、他校の結果からこの先の予想です。まぁ、外れるでしょう(笑)
黒森峰がプラウダを破り、準決勝進出。聖グロリアーナとアンツィオが戦ったらそりゃ前者が勝つよねということで、ここまでは予想通り。
最終章のテーマが「脱・西住流」を描きたいなら、エリカ率いる黒森峰が決勝に勝ち上がってくると予想します。
しかし、決勝戦は大洗女子対聖グロリアーナになると思っています。理由は、公式戦で両校は未だに当たっていないということと、最終章第1話でダージリンが「ある意味、夏の大会より重要」と意味深な発言をしていることです。何故重要なのかは未だに語られていませんが、何か理由があるはずだと考えています。
もしかしたら、最後に開催された無限軌道杯の優勝校は聖グロリアーナだったんじゃないでしょうか? 連覇狙ってるんじゃないかと。確か聖グロは全国大会準優勝という実績だったはずですが、「夏の大会に限ってみれば」と条件をつければ一応矛盾は回避できます。無限軌道杯は20年も開催されてなかったわけですし、秋山優花里も「全国大会=夏の大会」という認識で話していたと理由付けも可能ですが……妄想が過ぎましたね。読み流してください。
もちろん、継続高校戦で大洗女子が負けるというシナリオもあるでしょうけど、そうなると6話まで我々視聴者を納得できる物語を作れるのかという疑問が残りますので、この選択肢はないかなぁと思っています。