シン さんの感想・評価
4.4
物語 : 5.0
作画 : 3.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
物語はさいっこうに面白いのに裏事情が泣
ついに始まったファイナルシーズン
ただ、アニメーション制作が変わった影響で物語以外のところでも色々騒がれてしまいそれがとても残念。
個人的にストーリーはアニメは勿論、ドラマ、映画、小説をひっくるめて一番面白いので、無理やり作らせるんじゃなくて時間をかけて欲しかったです。
売り上げがーという意見も目にしますが、いくら制作コストがかかるとはいえ、相対的に見れば充分売れてる作品で、知名度もあり、コラボも盛ん。急いで作る必要なかったのに…
物語は今までと違いマーレ側の視点もあり、善悪白黒ハッキリつけることはとても難しいという現実世界の残酷さをこれでもかと抉ってきます。特にサシャが絡んだお話は本当に見どころありました。今まではvs巨人という勧善懲悪ものでしたが、人間の本質を悉くついてきた諫山先生らしく、より考えさせられる内容にしてきたなと。
今シーズン和んだ箇所はサシャとコニーがバカバカ言い合ったところのみでした。
伏線回収も、どんでん返しも相変わらずお見事で、最終回のピークがエレンを指さしたところ、エレンとライナーの対峙は全身鳥肌でした。
キャラクターは
エレンと104期生の間の亀裂がとにかくしんどい。すっかりダークヒーロになってしまい、真意も読めない。104期生の絆は本物だと信じてる。
あとはハンジとリヴァイがとにかくしんどそうで…エルヴィンを楽にしてあげる為に巨人にしなかったという気持ちが分かります。この二人が平穏に暮らせる日はくるのかな。
どうしても好きになれないジークですが、彼側から描いた過去を見るとかなり辛い過去を背負っていて、どこかサイコパスじみているのはそのせいかなと。
音楽
今シーズン一番気になったのは音楽の演出面。WIT時代は作画を省エネしてる部分でも音楽と演出で盛り上げて気にならない工夫をしていましたが、今シーズンは何で劇伴をこんなに出し惜しみするのか…何でもかんでもガンガン盛り上げりゃ良いってもんじゃありませんが、ファイナルシーズンが過酷な作画制作環境なのは察しがつくので、澤野先生の素晴らしい音楽をもっと効果的に使えば良いのに…
OPの僕の戦争はマーレ編にとてもあってたと思います(ただ最後はリンホラがいいなぁ)
今冬にファイナルシーズン後編が放送されますが、とにかくMappaさんの真の実力が発揮されることを願います。作画はそこまで気にならない方ですが(CGとかよく分からない)、正直呪術廻戦との差を感じてしまい、進撃の巨人でアニメ沼に落ちた自分としては悲しいものがありました。
MAPPAさんが悪いのではなく、状況的には感謝すべきです。ただこんなに評価が高い作品がどうして時間が無い中無理やり作る羽目になってしまったのか。WITさんも進撃で名をあげたんだから、少しは協力してくれても良かったのでは泣
大好きな作品なだけに大人の事情がただただ残念です。