mimories さんの感想・評価
4.9
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
中田譲治さんの代表作のひとつ
モンテクリスト伯という話も知らず、予備知識ゼロで観始めたとたん完全に想定外。
18世紀?19世紀?の古めの時代と思ってたら、{netabare}3000年後の未来だった…。{/netabare}
キャラ達は実に個性豊かで様々な感情を持ち、キャラの思いがストーリーを作ってるような作品。
{netabare}愛と憎しみの感情をぶつけ合う伯爵とアルベール。裏切りの無い平穏な世界だったら二人は父と息子だったかもしれない存在。運命の残酷さを思わざるを得ない。{/netabare}
人物それぞれに大事なものを持ち、そのために精一杯生きてる人間臭さがある。どんなクソ野郎でもそのへん描けてるのでもう全キャラが好き。
作画は最高レベル。近ごろは線が細かかったり実写加工してたり(それはそれでよいが)を神作画と見る風潮もあるが、この作品は全然別種のものであり素晴らしいセンス。2004年作品だが今見ても称賛しかない。
ショパンのようなOP、激しく揺さぶるED含め、音楽も文句なし。Mesdames et Messieurs,bonsoir.と{netabare}巌窟王{/netabare}が語りかける冒頭の音楽も頭から離れない。
もし機会があるのなら、待たずに希望を持ってこの作品に触れてほしい。