Bハウス さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
最強勇者が呟く2つの言葉
角川のライトノベルはアニメのCMで
プッシュするタイトルを紹介することが多く
この作品もそのCMがきっかけで見る事にした
物語は世界を救う勇者を派遣し
救済のサポートする役目をしている女神たちの世界
世界にもランク付けがされており
本作は最高ランクのディアブランデを救う事
選ばれた女神リスタルテは多くの勇者候補の中から
飛び切り能力の高い竜宮院聖哉を召喚
しかし彼は書面の性格欄に書かれていた
「非常に慎重」と言う表記以上に慎重で
スライムを倒しても跡形なく消すまで魔法を使い
事あるごとに神界に戻り神々と特訓し
「敵を欺くにはまず味方から」よろしく
フェイクスキルを使ってステータスを改竄する
能力は最高級なので戦闘シーンはほぼ一人で完遂
途中でパーティーになる竜族の男の子と女の子は
聖哉の言うとおりかばん持ちと掃除係になっている
普通の作品なら「はいはいなろう」で片付ける部分だが
如何せん攻略レベル最高ランクのこの世界
始まりの町に魔王の幹部が登場するし
聖哉と対峙する敵は全て奥の手を隠し持つ曲者揃い
そこに対抗する為、慎重に行動し
勝算が見えた時にこのセリフを言って戦闘を行う
「レディーパーフェクトリー」
敵の上をいく攻撃で次々と魔王軍の幹部を倒したものの
遂に戦帝ウォルクス・ロズガルドとの戦いで右腕を切断
辛くも倒し魔王討伐のみとなったが
リスタルテ達を残し一人で向かってしまう
なぜ一人で向かったのか
この疑問がこの話の肝だった
実は以前にも聖哉は勇者として召喚されており
その時は今の姿とは真逆の無鉄砲ぶり
戦闘では常に負傷していたが倒すたびに
「ガナビオーケー」
と言って勝利を喜んでいた
しかし最後のボスとの戦いで
ボスの奥の手の攻撃によってパーティーは全滅
この世界で王女として聖哉との子を身ごもっていた女性が
実は転生する前のリスタルテ
苦戦をし特訓をしようにもレベルカンストで上がらない
無意識にあの時の失敗を避けるべく
一人魔王に向かって行ったのだった
全てを知ったリスタルテは聖哉を追いかける
一方魔王との戦闘で圧倒的な力の差を見せつけられた聖哉
しかし残していた最後の奥の手「ウァルハラゲート」を繰り出し
倒すことに成功する
傷ついた聖哉に禁忌を破って助けようとするリスタルテ
しかしヴァルハラゲートの代償は聖哉の消滅
と言う形で終わることになる
世界は救われたが禁忌を破ったため
女神界最高実力者のイシスターに呼ばれるリスタルテ
処罰の決定を受けるものと覚悟を決めた前で
再び聖哉の名前の書かれた紙が舞い落ちてくる
話かいつまんでもかなりの長文になってしまったw
この作品は聖哉が最強ではあるけども
話の途中で仲間の為に戦うシーンがあるので
後半のちゃぶ台返しに上手く繋げてきているのが魅力
リスタルテは本編で何種類も顔芸を披露しているのが有名だけど
治癒魔法は薬草並で戦闘にはほとんど参加できず
合成素材として聖哉に髪をむしり取られている以外は
どこぞの駄女神様にも負けない位、イタイ子なのを忘れてはいけない
一番濃かったのはミティスと言う性欲の女神(オイ
三石さんのセリフ回し絶対黒木香さん意識しているよなw
話が横道にそれたが異世界ジャンルと言うトレンドを扱い
ここまでカタルシスを与えてくれた作品は初めてだ
原作では慎重さがさらに増している様だから
見てみたい気持ちが強い