いこ〜る さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
余計な事を考えてはならない
(視聴終了後に書き直したレビューです)
他に類を見ない世界観!
いや、洋の東西を問わず探せば、例えば『タイタス・グローン(Titus Groan)』というゴシックサスペンス小説があり(ダークファンタジーと分類されているが…)巨大な館(城)内=閉ざされた世界で繰り広げられる闘争劇と言う類似を見て取れる。*エミリコのいないシャドーハウスとでも言おうか。
別に似ている作品があるからどうこう言いたいのではない。
むしろこの世界観と雰囲気を現代日本のアニメとして成立させたその手腕を絶賛している。
滅茶苦茶クォリティ高かったですよね?
ただ、じゃあ手放しで称賛するのか?と問われると「う〜ん・・・」と少々歯切れが悪くなる。
何と言うか『青年漫画の限界』を感じるのだ。
「いったい何が不満なんだ!」と、自分でも思うが、多分その不満はアニメ化された部分にはなくて、原作にあるのだと思う。
これだけの世界観を作れるならば闘争の物語にしないでも十分成り立ったのではないか?
例えばシャドーハウスの謎解きの物語(重要な要素としてそれが原作にあるのは承知)を主眼に据えても良かったのではないか?
その物語も見たかったぞ!
と言う不満である。
まあこれは不満を述べるよりも、それだけ世界観が魅力的だったと誉めるのが正しいのだろう。
さて
そんな些細な不満を除けば、ハイクオリティな作画、歌唱を排したOP、作品理解度の高いED、等々。このクールを代表する完成度だったと思う。
原作既読の友人によればk上手くまとめてこれなら2期も出来る」そうだから、期待して待とう。