でこぽん さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
敵将の魅力が十分に味わえる作品
今回は三百人将になった信が千人将になるまでの物語です。
しかも今回は、敵将の魅力が十分に味わえます。
一人目は趙国の宰相・李牧(りぼく)。
彼は頭脳では中国の誰よりも優れており、彼は軍略で秦の王騎将軍を倒した男。
信としては憎むべき敵ですが、李牧の作戦で秦趙同盟が結ばれます。
これにより二国間につかの間の平和が訪れますが、その平和は後で秦国に大きな災いをもたらします。
二人目は魏軍の廉頗(れんぱ)。
彼は元は趙国の三大天として有名な将軍であったが、趙王の悪行を注意したことで憎まれてしまい、魏軍に亡命していました。
廉頗のもとにいる四天王がさらに凄い面々であり、四天王の一人輪虎(リんこ)と信は戦うことになります。
輪虎と信との戦いは、手に汗握る白熱した戦いでした。
李牧や廉頗に匹敵する武将は今の秦国にはいません。
このままでは秦国は滅亡の危機にさらされます。
ところで、信は武術には秀でていますが、頭脳は劣っています。
功績をあげて千人将になったものの、千人を率いて戦うためには緻密な戦術が必要です。
今までは副将の羌瘣(きょうかい)が戦術を立てていましたが、信の戦術は稚拙です。
信がいくら強くとも一人の力だけではどうすることもできません。連戦連敗となります。
物語後半に、ある軍師がやってきて信を救います。その軍師こそは信の盟友・河了貂(かりょう てん)でした。
正直、このアニメで軍師の魅力が表現されるなんて予想していませんでした。
このアニメは主人公の信だけでなく、多くの武将・将軍・軍師たちの信念と駆け引きに目が離せません。