タック二階堂 さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
分割2クールということは「43-フォーティスリー-」ということでおk?
詳細は公式でも。
トヨタの名作エンジン・AE86(ハチロク)を搭載したスプリンター・トレノやカローラ・レビンは若者に一世を風靡した小型スポーツ車でした。そんなトレノを駆って峠を攻めるコミック『頭文字D』も、若者から支持された伝説の作品です。そんなハチロクをタイトルに冠したこの作品。
そんなトヨタ・ハチロクとは、まったく関係ないアニメです。
電撃文庫から書籍化されたラノベ作品で、完全自立無人戦闘機械《レギオン》による無血戦争を舞台にしているが、実は無血とは表向きで現場では人が大勢亡くなっているという感じで……。
まあ、この手の戦記物でありがちな、視聴者置いてけぼり気味の専門用語バリバリ、何やってるかよくわからないバトルシーンと、視聴者を初回でふるいにかけるような始まり方です。興味を持てばドハマリしそうな感じ。
なので、初回で何か語るべきことは特にないですね。作画は、さすがのA-1 Picturesといった感じ。期待作なので、ここからの展開に注目したいです。
=====第6話視聴後、追記です。
{netabare}
前評判は「Vivy」より高かった印象ですが、なんでしょうね、突き抜ける面白さとまではいかない感じですかね。
舞台設定とか、雰囲気とか、悪くないし、面白くなりそうな気配があるのは確かなんですが、6話まで進んでも特に何か進展した感じがない。
帝国側との局地戦がいつまでも続いていて、サバイバルのように86のメンバーが少しずつ退場していく。今回なんて、ダイヤとかずいぶんと雑な玉砕死。
ヒロインも、いつまで経ってもスピアヘッドの連中に会いに行くわけでもなく、だらだらと無線通信しているだけという。命のやり取りしているのに、友達とケーキに使ってる卵はどーとか、今度は去年と同じケーキを作るがこーとか。
展開が遅いってことなのか、話自体に広がりがないってことなのか…
{/netabare}
=====第10話視聴後、追記です。
{netabare}
なんかさ、作画はすごく頑張っていますけど、ストーリーがなんとも微妙で……。
86の仲間がポロポロ死んでいったわりには、残った5人に悲壮感がないというか。いや、口では俺たちは死地に向かっているんだ的なことを言うんですけど、釣りしたり風呂入ったり……。いや、まあ、それぐらいはやるもんではあるんだけど、なんか命のやり取りしている鬼気迫ったものがないんですよね。
で、アニメとしての演出もなあ。15分近く残してエンディング。で、長ーいCのパートは、ファイド(ピロピロ言ってるロボ)視点の走馬灯。
なのに、思い浮かぶのは、ほとんどが1話から今までのシーンばかり。いや、その前にこそ、いろいろ振り返るべきことあるでしょうに。
今のところは「うん。作画がキレイ」というだけのアニメになっている印象です。これ、2期モノなんですよねぇ。もはや観るのが苦痛になりつつあります。
{/netabare}
=====第11話視聴後、いったん感想です。
{netabare}{netabare}
スピアヘッドの面々は、シンのジャガーノート以外を失い、しかもファイドも失って絶望的な状況。それでも前に進む5人の目の前には、帝国の廃墟の街がありました。
街には学校があるのですが、なぜか書かれている校名は日本語。教室にも日本語の習字が貼られており「平和」だの「未来」だのといった文字が。
どういうこと?
で、のんびりと学校ごっこをして遊ぶスピアヘッドの面々。
明くる日、前に進む5人。交代交代にジャガーノートを操縦していたんですが、シンがいきなり飽きたから操縦させろと。で、ほかの4人を足止めにして、レギオンたちのところに戦いに向かうという。
ボロボロにやられるシン。そして、シンを追いかけて生身の体でレギオンに戦いを挑むも、やはりやられてしまう4人。そんなシーンから時を戻そう。
半月前、レーナは謹慎をいいことに86地区へ。おやっさんと話すと、実はおやっさんはアルバでしたよと。で、スピアヘッドの面々の痕跡を見るレーナ。みんなで飼っていた黒猫を抱え、5人を追うことを決意するレーナでしたよ。
そしてCパートでは、ショタ姿のシンがお兄さんに手を引かれ「さあ、行こう」と歩いていき、その後には首のないシンが横たわっていましたよ。
{/netabare}
という1期の最終話でした。
なんでしょうなぁ。
まあ、分割2クールの1クール目ということで、これは「43-フォーティスリー-」ということでいいですね?
なんか来週、Special Editionというのがあるようなのですが、おそらく総集編+2期への布石が描かれるんでしょうね。
なので、ここでの評価はあくまで1期であるフォーティスリーだけの評価ということになりますが、正直、期待を上回ってきたということはありませんでした。
作画は、さすがA-1といった感じでキレイでしたし、実に真面目な空気感が好みではあったんですが、レギオンとの局地戦→スピアヘッドが昇天→レーナが落ち込む→アンリエッタのお菓子を食べて回復→レギオンとの局地戦というルーティンワーク。で、最後に5人が残りましたよというところで、共和国の官制から離れて先へと進むのが10、11話という。
いくら2クールとは言え、この1期は展開がなさすぎました。「ダーリン・イン・ザ・フランキス」のパラサイトたちの合宿を延々と見せられている感じ。
まあ、後半クールは少しは展開もあるのでしょうから、レギオン化したシンとレーナとのドラマによって、無事にエイティシックスに成るのを見届けようとは思いますが……。
{/netabare}