かりんとう さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
「なにもない」の表現の仕方
原作は未読です。
アニメのPVを観て雰囲気が良く、なんとなく1話を観ることに。
あらすじ
主人公の女子高校生"小熊"は、父親を幼いころに亡くし、母は高校入学と同時に失踪。頼れる親族もおらず天涯孤独な身の上で、奨学金を受給しながら日野春駅前の集合住宅で独り暮らしをしています。
これといった趣味もなく、他人と関わり合いを持つこともなく、クラスの中で埋もれるように生活していたが、通学用にスーパーカブを購入し、カブと関わることによって少しずつ変わっていく。
全体的に静かなアニメで、クラシックが流れたり落ち着いて観れるアニメかと思います。
1話序盤は小熊ちゃんが口数が少ないという理由もあると思いますが、とにかく生活音や自然音だけが流れ、小熊ちゃんの「なにもない日常」という感じです。
1話を観て思ったのは主人公の小熊ちゃんの「なにもない」感の表現の仕方が好きだということ。
アニメの背景や人物の色はくすみがかっていて全体的に灰色感があります。
これが小熊ちゃんがスーパーカブに乗ると、背景や人物の色が鮮やかになり、降りると元のくすみがかった色に戻るのです。
小熊ちゃんの精神面を背景の色で表現してるのがわかります。これが、アニメが進むにつれ背景の色が鮮やかな時間がのびたりしたら、ちょっとあたたかい気持ちになりますね(^^*)
また、小熊ちゃんのスーパーカブを買った後の夜も眠れないほどうずうずしてるのが可愛かったです。
自分も最近何もやる気が出ず、趣味も手を付けられないでいまして、小熊ちゃんの「なにもない」につい共感してしまいました。
試しに観た1話でしたが、しばらく観てみようと思います。
{netabare}
※最後まで観ての感想
礼子が出てきたあたりから徐々に小熊ちゃんの本性が見え初めてきます。
大人しい子かと思いきや大胆な性格をしており大人しいイメージから一変。人付き合いは不器用で礼子とも"友達"というより"カブの知り合い"くらいの距離。礼子も最初の頃はカブの話になると盛り上がりますがカブ以外となると反応が薄く正にコミュ症なオタクみたいな反応でしたが終盤ではやっと"友達"って感じの二人になって安心しました(笑)
が、椎ちゃんが登場してからは椎ちゃんの仲間外れ感がすごくて観ていて可哀想でしかなかったです。やはり人付き合いが不器用な二人ですから椎ちゃんの仲間に入れてほしい雰囲気を察することができなかったようです(笑)
でもまぁ最後は三人仲良くしてたのでよかったです。{/netabare}
アニメ勢の方達で主人公が"小熊"って超特徴的な名前だと知ってた人少ないんじゃないかな(笑)
私もあらすじ読むまで知らなくて、この子名前呼ばれるのすごく少ないんですよね。
終盤になってようやく礼子が呼んでるの聞きました(笑)
また父親が亡くなり母親失踪と可哀想な境遇にいることもあらすじ読むまで知らなかったです。
すごく重要じゃないそれ?って思ったのですが全く触れてこなかったですね。