「ゾンビランドサガ リベンジ(TVアニメ動画)」

総合得点
77.3
感想・評価
422
棚に入れた
1473
ランキング
633
★★★★☆ 3.9 (422)
物語
3.7
作画
3.8
声優
4.0
音楽
4.0
キャラ
4.0

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ネタバレ

タック二階堂 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

もっと「輝いて」ほしかった…

詳細は1期でも観てください。

って、その1期は冒頭から主人公のさくらが軽トラにはねられて、宙を飛んで死んでしまうという、アニメ史でも五指に数えられるほどの衝撃的なスタート。

からの、人を食ったような戦隊モノの主題歌みたいな「徒花ネクロマンシー」。巽幸太郎の気持ち悪い踊り。そして、ゾンビとして甦させられたアイドルたちの紹介。みんな「伝説の●●」なのに、「伝説の山田たえ」で落とす。

これほどまでに完璧かつ秀逸な1話を見せたゾンサガの待望の2期。なのに、オープニングから水野愛がイカの加工工場でバイトしていて、そこの社歌がOP。スカしてきたつもりだろうけど、正直「ん?」という感じ。まあ「徒花ネクロマンシー」が良曲すぎたというのもあるけれども。ちょっと外された感。

んで、1期のオーラスで地元・佐賀の芸能記者がフランシュシュの正体に気づいたかな?で終わったのに、そのことになんにも触れずに、ライブ失敗して借金して、みんなでバイトして返しましょうとか、ライブの失敗で巽幸太郎は自暴自棄になって酒に逃げてますよとか、自分らのライブの原点はメタルライブだから、そこで歌うのよ、幸太郎さん観に来て! からのプロデューサー復活。

なんというか、ひとつも面白くない初回でした。

ゾンサガの面白さは、ゾンビバレしそうになってワタワタとか、そういうのがギャグとして機能しているのに、そういうのも一切なし。自分らでゾンビメイク難しいね、というなら、そこでバレそうになって首がもげたりとか、そういうのギャグでやってたじゃん。これじゃ、普通に普通のアイドル挫折モノでしょうが。

ま、初回の滑り出しでコケたけども、今期の期待度ナンバーワンなのは揺るがないので、物語の星は甘めに2.5ですが、内心は1.5ぐらいです。それぐらい面白くない始まり方。巻き返せよ、MAPPA!

=====第2話視聴後、追記です。
{netabare}
帰ってきた! これこそゾンサガ!

まさかの白竜さん降臨w
馬鹿馬鹿しいのに、なぜか謎の感動。2話にして、一気にゾンサガの世界に引き戻してくれました。

うん。これなら大丈夫。安心して楽しめるゾンビランドサガが帰ってきたって感じです。
{/netabare}
=====第3話視聴後、追記です。
{netabare}{netabare}
佐賀アリーナのこけら落としにアイアンフリルが来る!

そこで幸太郎は前座にフランシュシュをねじ込み、爪痕を残させることにします。ただ、実際にアイアンフリルと会うとなると、愛を帯同するのはゾンビバレする可能性が高いということで、別働隊としてソロ活動させます。

その代わりにフランシュシュのパフォーマンスを引っ張る役目として、純子が振りなどを見ることに。でも、昭和のアイドルとしてソロでやってきた純子にとって、アイドルグループを引っ張る役目に苦悩していました。

はたしてフランシュシュはライブで駅スタのトラウマを払拭できるのか。そして、愛にモーションを掛けてきたアイアンフリルのセンター。愛の決断は!?
{/netabare}
という3話。

いよいよ今期の大本命がエンジンを掛けてきましたね。初回のつまづきから見事に立て直してきて、やっと覇権圏内に殴り込んできました。

これでいいんです。ゾンサガらしい、熱く、笑えて、ホロッとする素晴らしい3話。待っていたゾンビランドサガが帰ってきましたね。

もう心配いらない。このままトップまで突っ走れ!
{/netabare}
=====第4話視聴後、追記です。
{netabare}
人気作品の2期は、こうやって作るんだというお手本のような神回。

1期ではフランシュシュの面々を深堀りしつつ、各ゾンビーの関係性などを描き、秀逸な楽曲と出来の良い3DCGのダンスパフォーマンスで爆発的な人気を得ました。この4話では、その1期を下敷きに、純子と愛の信頼とフランシュシュに愛は欠かせない存在ということを示し、それをライブで復活させ「目覚めRETURNER」で電撃ダンスパフォーマンスを見せる。

これで涙しない1期のファンはいない。

1期で積み上げたモノがあるからこそ、この4話が効いてくるんですね。2期で大爆死した「約ネバ」。ちっとは見習えと言いたいです。
{/netabare}
=====第7話視聴後、追記です。
{netabare}
まさお回、たえの「はじめてのおつかい」回に続いて、待望のまいまい回です!

え?
まいまいって誰?

まるで1期初回のさくらが軽トラにはねられるシーンを彷彿とさせるパンク。それをバックに銭湯の男湯で、石鹸で足を滑らせて後頭部をガツーンする巨乳JK、𣜿葉まいまい、CV花澤香菜さんです。

え?
まいまい、フランシュシュ加入!?
てことは、まさかの花澤香菜さん加入!?
どやんす、どやんす!><

まあ、そんなことはなくゲスト回でしたw
なぜか1期ED「光へ 7号バージョン」に涙してしまいました。相変わらず、何をしてくるかわからないゾンサガ。面白いねえw
{/netabare}
=====第10話視聴後、追記です。
{netabare}
前回、前々回と、ゆうぎり姉さんの死因「佐賀事変」だったわけですが、これがボケのない歴史“風”アニメになっちゃって、ガクってなったわけで。それをゾンサガで観る意味がわからないというか……。

で、切り替えて今回。1年前の駅スタライブでの惨敗を、いよいよリベンジするぞーって回、なのですが……。

その失敗のことを、長々と尺を使って回想するんですね。いや、それを今、そんなに事細かくやられても……。

なんていうか、う~ん……。また初回の微妙さに戻っちゃったって感じがしますね。もはや、この終盤に来てこんな感じ。この2期は蛇足だったのかもしれないですね……。
{/netabare}
=====最終話視聴後、感想です。
{netabare}
なんていうんでしょうか…

ずいぶんと簡単にリベンジしちゃいましたね。
大盛況の再“駅スタライブ”で、「輝いて」を歌いましたが、いやもっと「輝けた」だろうと言いたい…

まず2期を全体的に見渡して、「3期(or劇場版)を見据えて、1期から隠されていた謎は、ゆうぎりのエピソードだけ」と決められていたようです。そのせいで、山田たえが何者かもさっぱり明かされませんし、巽幸太郎とさくら(1号)の関係も匂わせるだけ。また巽幸太郎が吐血するのも匂わせ。おまけに、Cパートでは{netabare}UFOが飛んできて、光線で攻撃して大爆発で終わります。{/netabare}

なんですかこれ?

あれだけセンセーショナルな1期から、待望の2期は戦略的に隠された謎を出せないで、1期の使い回しみたいな内容が多く、お世辞にも1期を超えたとは言えない内容でした。

もちろん、随所にゾンサガらしさを感じられ、熱くなることもありました。それに、ゾンビ5人(+三石さん)は魅力が健在。本当に見事なキャスティングで、それぞれの声、歌唱が魅力にあふれています。だから、楽曲の良さに歌唱の良さが加わって、それが作品の質を上げています。

だからこそ、なおさらストーリー構成、脚本が物足りなかったと思わされるのではないかと思います。特に残念だったのが6話。いや、単体で観れば面白かったですよ。たえの「はじめてのおつかい」。でも、それは1期でやってよ。わかったのは、お墓がさくらの隣だったことぐらい。逆に、じゃあさくらとたえの関係は? それは語られません。

とある小説家が「作品に臨むときは、そのとき持っている全てを投入しないと支持は得られない。出し惜しみをして評価されるほど甘くない」と言っていたのを思い出しました。

3期や劇場版を見越して、ネタを出し惜しみしたら良作にはならないのはアニメも同じなんだなと感じさせられました。とはいえ、3期が来たら観るんですけどw
{/netabare}

投稿 : 2021/06/26
閲覧 : 439
サンキュー:

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