ナルユキ さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
あえて細かい所をツッコんでみるものの、やっぱりこのシリーズには甘々なボク
『結城友奈は勇者である 鷲尾須美の章』の先行放映版で同時上映されたショートアニメ『結城友奈は勇者部所属』とほぼ同じキャラクターデザインで挑戦。ゆゆゆシリーズの4コマ漫画担当・娘太丸先生のもちもちとした2頭身作画を踏襲して常に香川県のソウルフード「うどん」に絡めたドタバタ日常コメディを毎話お送りした(10話はかなり怪しかったが)。
PC&スマートフォンゲーム『結城友奈は勇者である 花結いのきらめき』をプレイすること前提のキャラクターが大勢いるが、某幸い、そのゲームは“1日たりとも”ログインを欠かしていない故、乃木若葉(のぎわかば)から桐生静(きりゅうしずか)まで全キャラ把握済みである。もっと書くと未登場の安芸真鈴や花本佳花、天馬美咲に法花堂姫がいることも知ってるぞ!(泣)
それだけに短い尺でも前作に忠実とは言えないちょっとした違和感を他レビュアーとの差別化点として記載していく。
【総評】
そもそも風先輩は「勇者部うどんを作ろう」なんて提案しないと思う(真顔)
「あまりにも突拍子なさ過ぎるから」というわけではない。本作では総勢27名に膨れ上がった勇者部員だが、その中には四国地方出身ではない部員もいる。主に第6話で顔見せした白鳥歌野、藤森水都、秋原雪花、古波蔵棗の4人だ。彼女らのソウルフードは蕎麦やラーメン、沖縄そばと違う麺類である。果たしてそんな彼女らに疎外感を抱かせるような催しを部員思いな部長が開くのか……開幕、こんな疑問を持ってしまった。
他にも土井球子(どいたまこ)が妹分の伊予島杏(いよじまあんず)の名峰(大きい胸をそう呼んでいる)を狙ったり、巫女から気軽に神樹にお伺いを立てようとしたり(ゲームだとそれで上里ひなたに神罰が下ったエピソードがある)と、わかってなかったのかギャグのために目を瞑ったのかゲーム版のエピソードと矛盾する展開が描かれており、ゆゆゆいガチ勢としてはやや残念なところだ。
とは言え、宗教上や金銭上の理由でゆゆゆいに触れられない人が少ない時間であの賑やかな雰囲気やゲーム独特だった小ネタを味わえるのだから、それだけでも存在意義がある。例え名前を知らなくても個性的なメンバーがいくつかのグループで、もしくはその全員が部室のキャパを超えてぎゅうぎゅうに集まる様子が2頭身作画も相まって非常に愛くるしい。BGMも本編からよりにもよって戦闘曲を持ってきて、そのミスマッチ感すらギャグにする。ゲームでは見られないネタもあり、中々に面白いショートアニメに仕上がっているのではないだろうか。
{netabare}蓮華が宣伝テロップを弥勒さんに投げつけるシーンはちゃんと地上波で観とけば良かったなぁ(笑)
{/netabare}