7でもない さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
うん。普通のファンタジー戦記だね
ちょうちょうぶん
総評
良い所
悪い所
まとめ
総評
ファンタジー戦記。CG兵、ソシャゲ風味キャラデザ、王国追放もの。男女比のバランスはいい。戦術、知略要素は少な目。話の掴みやキャラは弱め、でも口当たりは良い
良い所
{netabare}
正統派
スキルやレベルやステータスとかが無い、正統派なファンタジー。「オーソドックス」か、うん、いいね「王道」よりいい呼び方。魔剣聖剣も無し、魔法も控えめ。
強さ
でてくる味方メインキャラはほど良く強く、雑兵をなぎ倒せる程度の実力者だが、敵側やライバルのキャラはそれより更に強かったので、気持ちの良い強さ配分だった(でも・・・)
家紋
キャラの衣装に複雑な紋章が入っているけど、手描きではなく編集・撮影側で処理しているのか、家紋を破綻無く違和感なく動かしているのは少し評価してあげたいなと思った、昔はできなかったことをやっているのはいい事、じゃない?
声
久しぶりに堀江由衣のメインヒロインを聞けた。また梅原裕一郎がおちゃらけキャラでおどけるのを始めて聞いた。普段慎重勇者みたいなクールキャラばっかりと思っていたから驚いた。おっさん陣も女性陣も声優が豪華。えっ弟君(オトウトギミ)は沢城だったの?
戦争
国家追放からの奪還ものなので、大集団戦闘要素もある。それは逃げずにそれなりに描いていた。戦術戦略みたいな複雑な要素はなかったけど
ただ力押しするだけではなく、地形を考慮したり、弓兵を使ったりとか、状況に応じて撤退させたりしていた。ただ、弓兵が崖の端からでなく、森の開けてる所から城に向かって矢ふすまを撃っていたりするのは首を傾げた。最終的に教会と貴族という対立に持っていったのもよかったかな。
作画
CGモブ兵は後ろで行動してる時、あまり浮いてなかった。戦記物アニメでモブの作画カロリーをどうするのかはみんな苦労してるだろうし、それはわりと良かったと思う。メインキャラの日常作画はそこそこ安定していた。特に堀江由衣のマリエル王女の目力は気合入っていた。これだけは崩さないぞ!って心意気を感じた。
戦闘作画はオーソドックス、キャラ達はそれぞれの武器を使って(スキルや必殺技に頼るのではなく)戦うのはよかったがその反面薄味だった。でも6話に1回くらいおっと思う演出があったかな。
12話で、アルフレッドが。黒騎士の、ディディエの斧を払い落とした時。
弾かれたディディの斧が、カメラの手前にずんって落ちる戦闘演出はちょっとよかった。8話辺りでマリエルが捕まり、首つりにされる時に、距離が離れすぎていてもう明らかに間に合わない・・・どうやって助けるんだ?ってはらはらする場面でアルフレッドは走りながら剣を投げてロープを断ち切ったのは新鮮であるものの、ちょっと首をかしげる要素でもあった
キャラデザ
キャラデザは程よく今風。女の子はかわいい。でも派手過ぎずシリアスなストーリーに浮かない程度に馴染んでいる。特にマリエルの目力やモーリスを始めおっさん陣のかっこよさは悪くなかったと思う。銀英伝レベルではないけど。鎧デザインもそれなり。関係無いけどマスコットキャラのモルモルのデザインが蒼穹のキクウシがアレするソレみたいだなーって思った。戦場から逃げるな!8話でレンガを落として味方の援護をするのはよかった。
キャラ・ハーレム具合
キャラデザの所でも触れたけど、女の子はそれなりに可愛く、おっさんは結構かっこよかった。男女比のバランスはいいね。視聴を続ける程度にかわいく今風で、それでいて地道な所も抑えていていいと思う。また登場キャラは平均年齢が高く知性も低くないので、展開の為に馬鹿な行動をとってストレスが溜まるみたいな事は少なかった。津田モーリス、モーリスの友人、子安弟、とかは少し好きだったかも。
OPED
OPEDは動画的に嫌いじゃない
{/netabare}
悪い所
{netabare}
チャンバラ薄味
チャンバラシーンが薄味だった
え?マリウスがマリエル!?
マリウスがマリエルだというのをばらしたのが8話目あたりだっけ。フィクションに突っ込みを入れるのは野暮というのは重々承知してるけど、わかってる。わかってはいる。でも。え~~~。えええええ。みんな本当に気づかなかった?
ラストスパート
最終話Bパートで、教皇が、王の女遊びでできた妾の子で愛されなかったとか、赤ひげのおっさんが獣人化して、それに対してマリエル、アルフレッドは葛藤なく躊躇なく切りかかり、相打ちになる。が、最後にマリエルの力で復活する。ここらへんの展開がぱぱぱっと処理され雑だと思った。
アイドル反乱軍編
離れ島編で偽王女がアイドル活動の一環として反乱軍を組織する回。偽王女はみんなを騙したけど、素直に謝って許してもらう。いやーそんな風にはならないでしょ。みんな騙された怒りを拳や肉体でぶつけようとするでしょう普通。良くない方向で。オズ様的な。なんかソシャゲの期間限定イベントっぽいシナリオだなと感じた。偽王女がロボットで伝説を演出し、最後にマリエルの力で本当の巨人が動きだした所、二人が語り合う場面でまるでマリエルの本性を知ってるかのようで、実は知らないけど偶然当てる演出は少しよかった
杉田の嫉妬深い貴族編
彼は戦術でアルフレッド達に敗れ、さらに寛大なアルフレッドによって望み通り一騎打ちをしてもらい完敗してしまった。そんな彼にマリエルに優しくも厳しい正論パンチを食らわせ、彼は完全に戦意喪失してしまった。アルフレッド達反乱軍は彼を殺す事も捉える事すらせず放置して撤退する(これも良く考えるとどうなのかな)。
彼は敵味方が消えた見渡しの良い橋のど真ん中で、アルフレッドへ怒りを叫んだり、再起を独り言で誓うが、そんな中鎧を纏った味方にあっさり背後を取られ始末される。いやー、気づくだろ流石に
話の展開に合わせた納得いかない演出や行動
・12話で漆黒の全身鎧を纏った池田秀一氏のディディエ。その厚い胸装甲をアルフレッドの剣がバターを貫くように突き刺さる。マリエルの力のお陰かもしれないけど、パっと見は違和感の方が強かった
・前出、弓兵の位置
・前出、首つり用の縄を走りながら剣を投げて切り落とす
・アルフレッドと梅原キャラが投獄され、徒手空拳で逃げている。そこを槍を持った警備兵達に見つかるが、警備兵達は警戒しさっさと立距離を詰めようとしない。ええ・・・・
みたいな事が他にもちらほらあった
メイドのノンノリアの蚊の鳴くような声が個人的に無理だった
上田麗奈が嫌いだとか、声の演技が悪いと言う話ではない。誰が演じようとあの音域が苦手。上田麗奈はグレイ、新条アカネ、星野みやこ、狩野朱歌、ルリとかは好き。特にグレイ。
キャラ立ち
マリエルやモーリスやモーリスの友人関係、ディディエ、釘宮姉妹はそれなりに印象的だけど、アルフレッドや赤いおっさんはかなり薄味だった気がする。そういえば2話で出て来た赤い弓兵はなんかすごそうな雰囲気がでてたけど、メスドラゴン要素と一緒に今は放置して持ち越しなのかな
{/netabare}
まとめ
ツッコミ所は多少あるものの、酷いと思う所は少なかった。探せばよい所も見つかった。でもフックは弱かった。
初見202104