たわし(爆豪) さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
宮崎駿より「性」的な作画
宮崎駿が描く女性は、最終作に近い「風立ちぬ」まで「性」的なエロスを避けて描いている。
それはとても良いことであり、例えば観る側からするとそういう性的なシーンが嫌いな人(特に女性)も多いからだ。
しかし、この「海がきこえる」では、ジブリの中でも初期の作品で、宮崎駿が不在な作品であるために、非常に若々しく性的なメタファーに満ち溢れた青春劇になっている。
はっきり言って、青春期なのでセックスの初体験の雰囲気あるいは興味が感じられる非常に爽やかで、かつエロチックなシーン(直接なシーンはないにしろ)が
あり、特にヒロインの里伽子の魅力が描かれている恋愛劇になっている。
原作者は氷室冴子さんという女性だということで、成熟した女性の視点で描かれていることが、エロチックでも爽やかで肯定的なこととして描かれている所以になっているかもしれない。