ゲリオ さんの感想・評価
1.9
物語 : 1.0
作画 : 4.0
声優 : 2.0
音楽 : 1.5
キャラ : 1.0
状態:観終わった
尋常じゃない作者の自己満具合
昨夏より期待とともに始まった人気シリーズの第2期。
以下アンチレビュー注意。
申し訳ないけど近年稀に見るレベルで視聴が苦痛だった。
嫌なら見るなって怒られるかもしれんが「いつ面白くなるんだろ?そろそろ爆上げくる?…いや、今週もつまらなかったわ。」ってのが、2クールに渡ってダラダラ続き、気づけば超低空飛行のまま終わってしまった。
リゼロ2期。一体何が悪かったのか、レビューにまとめてみたい。
まず概ね好評だった2016年の第1期は本当に評価に値する内容だったかについて。
今思うと全てが偶然に良い方向に噛み合っていて、本来よりも過大評価を受けてしまった可能性が非常に高い。
ループものという視聴者に受けやすい設定、当時としては可愛らしいキャラデザ、水瀬いのりら主要キャストも人気絶頂期だった。
そういったプラス面ばかりが上手に噛み合い、よく考えれば非難すべきマイナスファクターを見落とす、あるいは許容してしまった部分があるのではないか。
例えば、主人公のスバルのくっさいセリフの数々。当時の自分の感想メモを見ると割と酷評しており、また後半の「告白回」もネットの称賛とは裏腹にサブイボが立つセリフ回しにシラけた記憶がある。
そんな気持ち悪さが心のどこかに引っかかりながらも、「リゼロは神アニメ」という周囲の風潮に飲まれて自分も良作判定をした。
次に2期の評判が1期に比べ明らかにガタ落ちしてしまったかのは何故かについて。
簡潔に言えば過大評価が出来なくなった、つまりは「化けの皮が剥がれた」という一言が最も適切な表現だろう。
序盤1クール目の頃は人気キャラのレムが不在なのが低迷の原因とも言われたが、実はそんな些細なことではなくて、「ダラダラと一向に進まずテンポの悪いストーリー」「何がやりたいのか不明確なシナリオ」「わらわらと脈絡なく出て消える魔女や魔人」全てが悪い方に絡まっていた。
まさに好評を得た1期とは逆で、こうなってくると作品特有のくっさいセリフに誤魔化しが効かなくなり、明らかにマイナスに作用されることになる。
視聴者置いてけぼりで、キャラが勝手にゴチャゴチャ泣いて喚いて感動して絶頂…
こんなんでお涙頂戴とか原作者の自己満足にも程がある。
オンエア後に原作者がツイッター上で「この場面は○○でしたが実は△△で□□という意味合いがあるんですよぉ」みたいなコメントを連投するのも非常に不快。
どんだけ自分好きなんだよ…
シリーズファンも多い中でここまで酷評してしまうのは気が引けるがまだ続ける。
2期を通じて最も駄目に感じたのはエミリアが何しろ魅力が皆無だったこと!
せっかくレム不在で正式にメインヒロインに昇格したのにひたすら視聴者のヘイトを貯めるキャラに終始。メンタル最弱でシナリオを停滞させた戦犯。はたしてどれだけ壮絶な過去を背負ってるのかと思えば、薄っぺらくしょーもない回想。
1期の頃はレムの方に人気を取られたのはストーリー上、損な役割だったなと同情したものだが、今回はスバル以上にイラつくキャラになってしまう。
「私、すご〜く○○なんだよ」とかいう口癖もキモイ。
こんなことになるなら存在感のない置物のままにしといた方がマシだった。
まだまだ文句を言えば尽きないがこれくらいにしておく。
原作者曰く「ストレスフリーなアニメは面白くない」だとか抜かしているようだが、ストレスマックスなアニメを面白いと感じる人がどこにいるというのか。
全く受け手目線に立つ素振りがなく極めてナルシストな人物だと思う。
なんだかんだ2期は最後まで付き合ってしまったけど、仮に3期があっても今後は視聴を敬遠するつもり。
この人の作品は自分には合わないと確信してしまったから。
最後に良かった点もひとつだけ。
背景等の作画はコストを掛けてるだけあってさすがに綺麗だった。
本当に良かったとこはそれだけである。
まごうことなき駄作。