二足歩行したくない さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ちくしょう、やつら、のんのんのんのんしやがって、、ゆるせねぇ!!
のんのんびより3期。
前作、前々作同様、所在地不明な過疎地で、小中合わせて5人しかいない学校を舞台に展開する日常アニメです。
本作も1期、2期と同じくワンクールで1年の経過が描かれますが、やはり、1期、2期と同じ1年が繰り返されます。
3期の始まりで一条蛍がまた引っ越してきて、3ループ目の田舎の1年が繰り返されます。
ただ、原作が完結し、サザエさん空間から解脱したためか、3期目の本作ラストは円環の理から脱出する終わり方となっています。
3期目では、世界がループしていることについに気づいた小鞠がループから抜けるために奇行を繰り返すも、繰り返される日々、決して身長が伸びることはない現実に絶望し、雛○沢症候群を発症してしまう。
実はループに気づいていた蛍は、解毒剤を狙ってレンちょん宅を襲撃するも、返り討ちにあって拷問の末、にゃんぱすされる。
それを知った夏海が周囲の大人に相談するが、キ○ガイと思われ地下独房に入れられるも、そこから抜け出して逆転劇を繰り広げるストーリー、ではもちろん違って、あいもかわらずループしてることも知らない子どもたちが、都会のサラリーマンの苦労も知らずにのんのんのんのん暮らしやがるワンクールとなっています。
こんな日常、混ざりたさ過ぎてちびりそうです。
田舎で過ごしている子供の日常系で、3期から見ても問題ないと思いますが、登場キャラクターの相関関係などの説明は端折られているため、1期からみることをおすすめします。
ただ、一気観すると、コロナ禍にもかかわらず通勤電車でコンクリートジャングルな現実に帰ってくるのが難しくなるので、のんのんびよりは計画的に服用した方が良いかと思います。
私も田舎で駄菓子屋やって、朝から晩まで窓の外眺めてたいのん。
本作も一話完結型、ストーリーはあってないような内容となっています。
登場人物が増えていて、れんげよりひとつ年下の「しおり」、このみ姉の高校の後輩「あかね」が登場します。
登場人物が増えたたためか、特に後半は、ほたるんとこまちゃんの登場が少なく感じたのが少し残念です。
ほたるんは1期では主人公キャラたちの中でも一番主要のような感じだったのですが、最終回ではセリフもあまりなかったのが寂しく感じました。
ただ、また春が来て同じ日々が続くようでも、同じ日なんて無いということが、何も無い田舎だからこそ感じられるというテーマに帰着していて、きれいな終わり方と思いました。
都会の喧騒で忙しい日々を送る我々のほうが、判を押したような日々を過ごしているのかも知れない、のんのんびよりの日々を送ったほうが、日々は移り変わり忙しい季節や天候、山や川、友達やそして自分自身の変化に向き合えるのかもなあと感じました。
続きは、きっとあの山の向こうに続いていると思える物語です。
シリーズ全作を通し、とても楽しめました。