シン☆ジ さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
なんだか切ない。。大人の都合で成り立つ世界
塀の外はどんな場所なのか・・こんな大勢の子供達を抱えてどうなるのか・・この世界はいったいどんな成り立ちなのか・・
1期終了後、気になって仕方がなかったのはこれらでした。
評判はイマイチっぽい印象ですが、果たして・・・
原作:週刊少年ジャンプの漫画
制作:CloverWorks
ダリフラ、青ブタ、FGO・・
A-1系列。さすがです。
放送:フジのノイタミナ枠
第1期 2019年1-3月(全13話)
第2期 2021年1-3月(全11話)
視聴:2021年4月(Amazonプライム)
へー、なんか、雰囲気は好きです。
間もいい。会話やシーンを詰め込もうとする余り、演出や会話を感じ取って余韻を楽しむ時間を削られる作品も多い中、作中の人物の想いや世界の雰囲気を感じる「間」を有難く感じました。
またEDがいい。絵が写実的でありながら曲と溶け合っててとてもエモい。
■キャラ/キャスト
キャラの声が良かった(演技は言うに及ばず)。
~{netabare}
エマ :諸星すみれ
ギルダ :Lynn
アンナ :かやのん
レイ :伊瀬茉莉也
ムジカ :種﨑敦美
ノーマン:内田真礼
ナット :石上静香
子供キャラが多いせいか男役の女性声優が多かったですねえ。
子供だからってこうまでいつもいつも笑顔でいられるか・・
なんてふと、そんな想いも湧き出てもきますが悲愴感オンリーよりいいアクセントなのかもな、とも思ったり。
{/netabare}~
■ストーリー
今回ツッコミたかったのは・・
~{netabare}
第4話・・追ってきた人間に捕まるも、都合よく野良鬼が出て来て敵だけを食い、銃が効かなかった鬼に弓矢1本がたまたま当たって撃退。。一人も欠けないって、たまたま過ぎるっしょやw
あと例のペン・・どんだけ電池が持つんだらうw
第6話「道標」・・いるの?それとも万策尽きたの?
この回自体は悪くはないけど、そのせいで終盤駆け込みになり過ぎたとしたら、惜しい、惜しすぎる。。いい作品だけに。
脱獄モノはその後はどうしてもテンション下がりますよね。そこは予想していたので残念感はあまりなく、それなりに楽しめたと思います。
でも、次期の可能性を消すような形での無理やり感満載の終劇・・
モヤモヤ感ない終わり方は好きだけどこれじゃ劇場版やるとしても外伝ぽくなるじゃん・・鬼滅みたいに、ちゃんと順を追って丁寧に世に出して欲しかったよフジテレビさん。。
(まさか資本どころか社内が既に外資に乗っ取られてないですよね)
原作未読ですが、アニメを観終わっただけでの感想は・・
塀の外の世界はソマリの世界じゃんってこと。
「ソマリと森の神様」に人間を飼育する農園の設定を追加したインスパイヤ・・といった印象になってしまいました。
(そういえば知性ある敵との共存みたいなテーマはダンまちⅢとも似てますね)
<参考:原作発表時期>
ソマリと森の神様 :2015年~
約束のネバーランド:2016年~
企画陣は脱獄編だけがアニメ化に耐え得ると考えたのでしょうか。。
確かにこれだけでも物語としてまとまっているとは思いますが。。
{/netabare}~
せめて・・
~{netabare}
続きあるかもね?的な終わり方の方が、原作組の怒りを買わなかったかも知れませんぜ。。
もったいない。。
{/netabare}~
でも・・
生死の危険を考えず生活できる世の中。。
それは人類が求めてきた社会。
今では当たり前なもの。
でもそれは、たまたま得られるものではない。
そんな先人の悲願に想いを馳せるのもいいかも知れません。
機会があれば原作を読んでみたいですね。全20巻ならいけそうかな。