えたんだーる さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
科学考証よりは「ノリと勢い」のアニメ(それが悪いわけではない)
1期目が2クール(24話)作品でしたが、それを受けての2期目は1クール(11話)でした。ただ、話の区切りとしてはちょうど良かったので良くも悪くも後を引かない展開でした。
ほぼ人類全体が石化してしまっている中で奇跡の復活を遂げた石神千空、そんな千空の手により復活を果たした大木大樹と小川杠(ゆずりは)、そして獅子王司。
1期目の後半からは生き残った人類と千空による「科学王国」と、獅子王司が力でまとめた「司帝国」との争いが描かれ、それが決着するまでを描いた2期目でした。
ストーリー最大の謎である人類の「石化現象」自体が「え、それで石化が解けちゃうの?」みたいな物なのであまり真面目にSFとして観ていなかったのですが、それなりに楽しく観ることはできたと思います。
「科学王国」で作られる物には何の根拠もないわけではないですが、開発期間の短さや強度的な問題などへの疑問はわりと「ノリと勢い」で流されてしまったように思います。
ただ、原作が週刊少年ジャンプ連載作品と考えると、少年漫画的なバランスとしては悪くないんじゃないでしょうか。
内容的には深夜に放送される必要はまったくなく単純に予算の問題で深夜放送枠なだけで、時代が時代なら夕方とかに普通に放送されて子供が観てもまったく問題はなさそうなアニメですね。
ぼんやり観ていてもそこそこ楽しいという意味では、とても良く出来た娯楽作品だったと思います。