ふりーだむ さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
素人の感想ですが。。。素人でも分かる、すべてにおいて「質」の高い作品。
~おことわり~
私は、原作マンガ、アニメは一切見ておりません。
よって、「るろうに剣心」本編での出来事や、人物像においてほとんど知識がありません。知っているキーワードとしては「剣術」「そばかす」ぐらいなもんです。その上で、この作品を視聴した感想を書きますので、内容の不一致や、設定の相違などがあると思いますが、ご容赦ください。
時は幕末、舞台は京都。新時代へ向けての動乱の中、「人斬り」として成長し、動乱を生き抜いた、一人の男の物語。
とにかく、最初の「過激なシーンが含まれる」という通りに、血飛沫が飛び散る凄惨が多い。
守るための剣術のはずが、いつしか斬るだけの剣術になり果て、序盤の剣心の目に眼光はなく、ただ虚ろな目。
しかし、雪代巴との出会い、そして大津での隠遁生活の中、剣心の表情に変化がある。優しい目になっている。
終盤。あらゆるものからの裏切りの果て、巴を追う剣心。本能と巴への思いだけが身体を突き動かす。
そしてお互いを思う上での悲しい結末。その後の剣心のその眼には覚悟を決めた、優しく、鋭い眼光を宿していた。
この表情、心情、目の移り変わりが剣心だけでなく、巴にも十分描かれていました。
まったく予備知識がない分、序盤からストーリーに引き込まれました。この作品は、その心の移り変わりだけでなく、鮮やかな色彩の風景や、圧倒的かつスピード感があり、緊張感のある斬り合いのシーン、そして、何より池田さん、鈴置さん、岩男さんなど芸達者な声優陣の演技が作品全体の質を高めていると思います。
まさに、画、キャラ、ストーリー、音楽とすべてにおいて極上の作品でした。
ただ、ひとつ残念に思ったのは、他の声優陣が上手すぎるため、剣心の声の涼風真世さんの演技が少し弱く感じられました。
本編アニメを見ていないがための違和感だと思いますが、ここだけが少し気になりました。
本編を全く知らない私ですが、存分にこの作品を楽しみ、また、この後の剣心の活躍を描く本編が見たくなってしまうぐらい、すばらしい作品でした。
アニメの素人の私がまとまりのないヘタな感想を書き、まさに「あさはかなり」と思われる方もおりますでしょうが、作品を知らない素人の私でも十分に楽しめた作品です。まだ見ていない方には十分におすすめできる作品だと思います。
最後に、この作品をおすすめいただいた○○様(ご本人の承諾を得ていないため伏せさせていただきます)、本当にありがとうございました。
この作品を見られたことに感謝いたします。