タック二階堂 さんの感想・評価
2.3
物語 : 1.0
作画 : 2.5
声優 : 3.5
音楽 : 2.5
キャラ : 2.0
状態:観終わった
究極進化したクソゲーフルダイブRPGを題材にしたアニメがクソアニメだったら。
詳細は公式でも。
ひでえタイトルなので、てっきり「なろう」かと思ったら、角川MF文庫Jから発刊されているラノベが原作のようです。作者の土日月氏は「この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる(慎重勇者)」で有名ですね。
とある高校生・結城宏は、巨乳のおねえさん・如月玲於奈が経営するゲームショップでFFのようなゲームを買うつもりが、カツアゲされてお金が足りなくなったのでフルダイブRPGソフト「極・クエスト」を1万円で押し付けられることに。同じ1万円でも「スーパーカブ」とは大違いです。
その「極・クエスト」は10年も前のゲームですが、リアルを極めすぎてクリア不可能。ゲーマーから「めんどくさい」とされる、いわゆるクソゲーでクレームが殺到するようなゲームでした。
宏は、ヒロとして「極・クエスト」にダイブ。そのリアルさに驚きはするものの、NPCであるマーチンを手違いで手にかけてしまい、その妹・アリシアに命を狙われることに。さらに、ゲーム内での称号が「ベストフレンドキラー(親友殺し)」に。はたして、さっそく詰んでしまったヒロは、どう「極・クエスト」を攻略していくのでしょうか。
という初回。
正直、面白くもつまらなくもない、普通のストーリーといった印象。それなりに観られはしましたが、登場キャラとか設定とかを考えると、ここからどう面白くなるのか、まったくビジョンが見えないという感じです。とりあえず3話までは様子見します。
=====第3話視聴後、追記です。
{netabare}
あれっ?
これ、意外と面白くないすか?
基本ギャグベースですが、展開もいい塩梅だし、先が気になる引きもうまい。
ちょっと、もしかするとダークホースになるかもしれないです。
{/netabare}
=====第4話視聴後、追記です。
{netabare}
いや、驚きました。
まさか、ここでこんなに無駄な回を挟んでくるとは……。
おもらしにトラウマがあるのはいいですよ。でも、まさかその回想を、そんなに尺を使ってやります?
そして、唯一のゲームクリアプレイヤーの攻略サイトのくだり。これまた長いですねえ。ものすごくテンポの悪い回だったかと。
何クールやるのか知りませんが、この無駄な尺稼ぎのような回が、後々に響いてきそうな感じがしました。
{/netabare}
=====第7話視聴後、追記です。
{netabare}
「ゲームで死んだらリアルでも死んじゃうなんて、ラノベとか漫画の読みすぎ。そんなことあるわけないでしょう。ゲーム機本体(10万円)が破壊されるだけよ」
あーあ、言っちゃった。
それをここで明かしたら、もう全部これまでも、これからも茶番じゃん。
ギャグアニメ?
それにしてはシリアスベースの話ですよ。ギャグもそこまで笑えないし。
せめて、それは終盤でよかったんじゃ?
こんなフラグも立ってないタイミングで(いちおう立ってたのかな…)、そんなこと言われたら、切迫した感じが出ないじゃん。
なんか、ここまで観てきた気持ちが、ガクってなりました。結局「防振り」と一緒ですよね。安全が担保されてるのに「生存確率0.1%」とか言われても…
{/netabare}
=====第8話視聴後、追記です。
{netabare}
ゲーム内で死んでもゲームハードが壊れるだけという茶番が明らかにされてから、内容がすべて陳腐に見えて仕方ない状態です。
やれゲーム攻略サイトのお助けマンから裏ワザを教えてやんよとか言われて、何かと思ったら「5日間は耐えろ」とか、「周りをよく見ろ」という対して役に立たないアドバイスをもらいますよ。
で、このルートは精神を病むプレイヤーが続出だと。でも、それは衛兵チームからハブられるだけ(いや、「だけ」ってことないという人もいるかもだけど)。5日耐えりゃいいだけでしょ? それとも、これからキツいイベントでもあるのかな。
と、ここまで案の定ぜんぜんギャグがないんですよね。主人公が着替えようとしたら竹達さんがいるので、出ていってくれと言うと「どうせたいしたモノ持ってないくせに」という下ネタぐらい。
ギャグアニメとしても中途半端ですし、ゲーム内召喚ファンタジーのストーリーアニメとしても、特に目的らしい目的もなく進む展開。クソゲーの話がクソアニメになってどうするんだというツッコミ待ちなのでしょうか。
{/netabare}
=====第9話視聴後、追記です。
{netabare}
やー、いつまで傭兵合宿のくだりが続くんですかねえ。飽きたし、面白くない。
正直、ゲームショップのおねえさんの、中の人ばりの爆乳ぐらいしか見どころがない。
てか、なんですかこれ?
いじめを解決する学校の話が書きたかった?
もしかして作者のトラウマを物語でカタルシスが得たかった?
もう9話なのに、まだこんなことやってますね。「慎重勇者」は出会い頭のホームランだったのでしょうか…
{/netabare}
=====第10話視聴後、追記です。
{netabare}
・爆乳おねえさんが肩入れする理由は、カムイに爆乳を馬鹿にされたからでした。
・町内傭兵団にミザリサとロザリィが加わり、見回りの任務に。
・街にひったくりが増えた。扇動してたのはギンジさんで、対決して一味をタイーホ。
・と、そこにゴブリン来襲。しかし主人公はウンコしますよ。
以上。
話進まないわ、薄いわ、作画雑だわ、ギャグ(おしっこした?ウンチした?など)寒いわ、ホントいいとこなし状態になりました。
「慎重勇者」との最大の違いは、やはり話のテンポでしょうね。常に動きながら、視聴者をあっちこっちに連れ回す展開。そして、豊崎愛生劇場とも呼ぶべき女神のツッコミが秀逸でした。
翻って、今作はボケ役が竹達さん。この人も本来はツッコミが似合う声優さんだと思うんですよね、あずにゃんとか。
まあ、ボケ役もこなしてはいますが。
でも、明らかに面白くない理由は脚本(原作かな)にあると思います。結局、このクソゲーのミッションが「街を出ること」という設定にしたのが失敗では? 結果として話に動きがなくなり、箱庭でちまちまやってる展開になってしまったという感じです。
いつ面白くなるんだろうと思いながら、ここまで来ちゃいました……。
{/netabare}
=====最終話視聴後、感想です。
{netabare}
もう、あらすじを書く気にもなれない酷い最終話。
結局、何がしたかったのかサッパリわからない。スカッとカタルシスを感じる内容でもない。まさか、最後にカツアゲしていた不良たちを一喝したのが、カタルシス? そんなまさかねw
作画も低レベル。ギャグも寒い。やっぱり「慎重勇者」は出会い頭のホームランだっただけでしたね。
あまり物語に★1は付けないんですが、この酷い内容に、結局、俺のフルダイブRPGの戦いはこれからだ、で終わらせたことを加えて、怒りしかないです。
なんで、こんなアニメを完走したんだろう…
というわけで、この作品の出来を見て、夏アニメの「探偵はもう、死んでいる。」の期待感が爆下がり。ハズす可能性が高まったと言わざるを得ないです…
{/netabare}