タック二階堂 さんの感想・評価
3.1
物語 : 2.5
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
原付北杜市横断ラリー。
詳細は公式でも。
はいはいはいはい、いいかい、嬉野くーん。またしても、我々どうでしょう班が激推しするアニメが始まりましたよお。「ゆるキャン△」に続いてね。今度はカブですよ。なんと、カブに乗って北杜市を制覇するアニメということなんですよ。その名も「スーパーカブ」。まあ、まんまのタイトルですけどね。日本全国をカブで制覇するだけに飽き足らず、ベトナムまで縦断した我々は、もちろんカブには一家言あるわけですよ。
と、「水曜どうでしょう」の藤村忠寿チーフディレクターが言ったか言わないか知りませんが、またもや「どうでしょう」リスペクトのアニメが始まったわけです。
なんとも暗い雰囲気のJKが、起伏の激しい土地・北杜市をチャリで通学するのはキツいということで、原付が欲しいと思っていたのですが、高価で買えない。と、そこにバイク屋のおじいさんが中古でいいならとスーパーカブを持ってきました。なんと1万円。しかし、そのカブは何人もの命を奪っていたというイワク付き。そして、主人公のJK・小熊(こ、こぐま? 名字もない?)は免許もないというw
はたして、どんな話になるのでしょうか。初回は、けっこう悪くない出足だったと思います。さすが世界の名バイク・カブ。どこまで走り抜けるのか、楽しみです。
=====第4話視聴後、追記です。
{netabare}
夏休みに、書類を他の高校に届けるバイトを始める小熊。
少しずつ、一歩ずつ慣れてきて、楽しくなりました。
カブは100、500、1000kmごとにエンジンオイルを交換することを知る小熊。1000kmを超えるころには自分でオイル交換ができるようになりました。
何もなかった少女のところにカブが来てから、少しずつ、薄皮を剥がしていくように世界が広がり、色づいていきます。
そんな小熊を見守る優しいストーリーです。
評価を大幅に上げました。覇権圏内です。
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=====第5話視聴後、追記です。
{netabare}
あれっ?
何のアニメを観てたんだっけ?
という感じの、礼子がバイクで富士山に登ることを目標にして、オフロードで転びながらも果敢にチャレンジしていくバイクスポ根アニメでした。
そして、小熊も自動二輪の免許が欲しいと言い出しました。
いや、この作品にそういうのは求めてないんですけどね……。
ほかの方も書かれているように、小熊がカブを手に入れて少しずつ自分の世界が広がり、周囲に対して興味を持っていくといった成長ほのぼのカブストーリーを視聴者は望んでいると思うんですよね。
うーーーーん、ちょっと今回はハズレでした。
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=====第10話視聴後、追記です。
{netabare}
5話以降、ちょっと右肩下がりな印象です。
別に原チャで2ケツしようが、そういうのはどうでもよくて、ちょっと言い方が難しいのですが、小熊のイキりっぷりが鼻につくというか……。
特に、しーちゃんが出てきてからは、なんていうか小熊が「見下している」ような感じがするんですよね。しーちゃんが可哀想に見えてくるというか。そして、追い打ちをかけるようにチャリで街に行ったしーちゃんが、冬の冷たい川に転落という事故に。無事であってほしいですね。まあ、なんとか救出されるんでしょうけど。
4話までの、宝物であるカブを手に入れた孤独な小熊が、少しずつ世界が広がり、色づいていくという物語が素敵だったのに、礼子が絡み出してからは2人の世界。せっかく仲良くなりかけているしーちゃんも、単なる溜まり場としての茶店の子という立ち位置って感じで。
ちょっと、竜頭蛇尾という感じがして、大きく評価を下げました。
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=====第11話視聴後、追記です。
{netabare}
むぅ……。
んと、まあ、批判が噴出するのはわかりますよ。
リアルな世界観だけに、あの状況で警察も救急車も呼ばないのは確かに不自然。で、どれくらいの時間、しーちゃんがああしていたか知らないけど、土手の上まで肩につかまるだけで歩かせるとか、カブの前カゴに乗せて家まで運ぶとか、もうファンタジー作品なのこれ?って感じ。
先週のラストと、今週のアヴァンで、あれだけ生きるか死ぬかみたいな雰囲気出していたのに、なんのことはない。小熊の家でお泊り女子会スタートですよ。どういうテンションで観ればいいの、それ?
ラストのシーン、作画が息切れしていましたねぇ。しーちゃんのデッサンとか、厳しいものがありました。
どこだっけ? スタジオ櫂?
あー、ウマ娘2期で失敗コケないって気合い入りすぎましたかね。ちょっと、ここへ来て褒められたものではなくなってきました。
やっぱり5話が分岐点でしたかね。どんどん、そうじゃないって方向に進んで、イマココって感じです。覇権争いとかいってた自分が恥ずかしい……。
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=====最終話視聴後、感想です。
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水曜どうでしょう「桜前線捕獲大作戦」と「原付西日本制覇」を足したような最終話。で、しーちゃんが影響されてリトルカブを買っちゃいましたよという。で、カフェのイタリア化計画を進めていきますよと。
いや、ならVESPA(ベスパ)だろっ!!!
とまあ、やっつけのように「どうでしょう」ネタで締めくくってENDでした。
{/netabare}
というお話。
序盤は本当に底を見せない良作だったのですが、5話で潮目が変わりましたね。それまでの雰囲気を一変させるような礼子の富士山オフロードスポ根をぶっ込んできました。
で、礼子との距離が近くなり、小熊のハードボイルド(といえば聞こえはいいけど、要はぶっきらぼう)な性格が出てきて、それが文化祭絡みでしーちゃん登場してからは顕著に。
総評としては、5話までは覇権クラスの雰囲気があった作品ですが、それ以降に急降下。随所に「どうでしょう」を意識したところがあり、それが逆に白けました。特に最終回。どうせそれをやるなら、1話でやっつけのように片付けないで、3話ぐらい使って旅の道中を見せ、3人の関係性が深まる作りにすればよかったのにと思います。むしろ、しーちゃんのピンチエピソード、要らなかったなあ……。
なんか、とてももったいない作品。序盤の雰囲気は本当に好きでした。
{/netabare}