セシウス さんの感想・評価
2.3
物語 : 1.5
作画 : 5.0
声優 : 1.5
音楽 : 2.5
キャラ : 1.0
状態:観終わった
高級スクリーンセーバー
オリジナルTVアニメの大作と聞いて視聴してみました。
ウィルスのパンデミックを起こして崩壊した日本を舞台に、そのウィルスのスゴイ力を制御するものをめぐって頑張る少年2人のお話です。といいますかこの話のストーリーはとてもわかりにくいです。登場人物はたくさんいますが一人一人の行動の目的などがほとんど説明なされないため、視ている側は置いてけぼりです。
また脚本がとても乱暴で、作りたいシーンとシーンの間を無理やりつないでいる感じで違和感だらけです。普通そこで同意したりしないでしょ、とかそんな反応はおかしいんじゃないの、とかツッコミどころだらけで疲れます。ですが仲間一人一人を違った機能をもった道具として使える設定がおもしろくてなんとか最後まで見ることができました。
キャラは主人公をはじめ一人一人の目的とか行動の動機とかがわけわからないため全然感情移入できませんでした。また主人公の声優さんは「り」が幼児発音で、ヒロインの名前(いのり)を呼ぶたびにズッコケてしまいしたwプロの声優でも日本語のら行の発音が変な人っていますよね(後藤沙緒里さんとか)コメディとかだとあまり気にならないですがシリアスなシーンではつい気になってしまいますwまた、メインヒロインは通常無表情無感動なキャラですが、担当声優さんの高い可愛い声があまりあってないなと感じました。
作画は素晴らしいです。背景もキャラも戦闘シーンも文句のつけようがないくらいすごかったです。音楽も良いと思いましたが、乱暴なシナリオのせいで無理矢理聴かされてる感があって好きになれませんでした。
ボイドなどアイデアに良い点もあったと思うのですが、結果としては制作陣のひとりよがり作品だと思いました。率直に言ってとんだ三文芝居で、音を消して綺麗な映像だけを眺めるのがベストと感じてしまった作品でした。