ゲリオ さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
かすみんが一番かわいいと思う
大人気アイドルアニメ、ラブライブシリーズの第3作。
アニメ制作発表時におけるキービジュアルの絵柄が前2シリーズとは異なっており、キャラクターデザイン担当の人も変わっていたので、今までと違う作風になるかと話題になりましたが、始まってみればいつものラブライブでした。良い意味で。
ただ、前2シリーズとはシナリオの設定が異なっていた面も有ったので後述。
作品の雰囲気こそ同じでしたが、お話に変更点があったのは、自分としては新鮮味があって良かったです。
前作"ラブライブ サンシャイン"は初代とほとんど変わらないシナリオをなぞった形だったので、仮に今作も同じ物語設定だったらさすがに食傷気味に感じ、完走できなかったかもしれません。
さて、先に述べた前シリーズと異なった点について一番大きな変更点は、今作の登場人物がグループではなくソロアイドルとして活動する物語だったことでしょう。
これは全くもって予想だにしませんでした。
ラブライブはμ'sやAqoursのようにユニットを組むことが当然と感じていたので。
それに伴い、スクールアイドルの頂点"ラブライブ"出場を目指したり、学校を有名にして廃校を阻止したりという、お決まりのストーリーとはまったく違うものになりました。
個々のキャラクター1人ひとりにスポットが当たるという意味では、ソロ活動にしたことは大きなメリットだったと思います。
逆にキャラ一丸となって目標に向かうという分かりやすい本筋がなくなったデメリットはありましたが、そこはある程度目をつぶっても良いのかなぁ…と。
それよりも個別回で"アタリ"と"ハズレ"の格差があったことの方が残念でした。
例えば、 {netabare} 姉妹愛をストレートに描いた第7話の彼方ちゃん回は個人的に一番面白かった一方、8話のしずくちゃんの回は演劇部かけ持ち設定が活かせてなくて残念に感じました。アイドルより女優を優先してないかって。
4話の愛さん回もクソつまんないギャグしか印象に残りませんでした。ただ、代わりに6話の璃奈ちゃん回で愛さん株が爆上げしたので釣り合いはとれていたかも。
5話のエマ回は実質的に果林回でもありましたが、本当の果林回は9話でありましたので、果林ちゃんだけズルかったかなぁ…とw {/netabare}
全話がアタリ回だったら文句なしにシリーズ最高傑作にしていましたが、イマイチな回も3分の1くらいあったので、まあまあなアニメだったという評価に落ち着きます。
あとライブシーンがずっとソロだったのは個人的には寂しかったかな。
評判は概ね良いみたいですが、自分はやっぱり全員でライブしてくれる方が盛り上がれました…。
次に今作の主人公、高咲侑のポジションが異質だったことも本作の特徴でした。
第2話で「私はアイドル志望じゃないよ」とか言ったときは本当に驚きましたね。
ほぼ事前情報無しで視聴してるので、まさか主人公がアイドルしないとは予想外にも程があります。
ゲームで言うとプレイヤーの『あなた』ちゃん的立場でしたが、アイドル同好会に所属していながらマネージャーに専念するって、どんだけ鋼のメンタルしてんだと感じました。
はたしてアニメの内容上、本当に必要なキャラだったのか最後まで疑問です。
一応、ラブライブにガチ百合を持ち込むという役割は果たしましたが。
ああ。ちなみに一番好きなキャラはかすみんですかね。
「ぐぬぬ。かすみんだって~!」みたいなアホっぽい台詞と声が最高です。
最後になりますが、ラブライブと言えば自分がまだ若い20代の頃、最もハマったアニメコンテンツで思い入れも深いのですが、サンシャインのアニメ1期くらいから少し距離を開けてしまい、個別に語ることはなくなってしまいました。
けれど、ラブライブに出会って10年近く経っても未だこうして業界の最前線にあるのは嬉しいですね。
詳しくは知らないのですが第4作も既に発表されてるというニュースも見ました。(ラブライブ スーパースターでしたっけ?)
CD買ったりライブ行ったりするほどの熱はもうありませんけど、アニメはこれからも追っていきます。
昭和~平成を駆け抜けたガンダムシリーズのように、ラブライブが10年~20年先へと続くサンライズの看板になれることを祈っています。