退会済のユーザー さんの感想・評価
4.1
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
中二病が織り成す(妄想)冒険活劇
湯浅監督作品は好きなので大体観ているのだけど、
当たり外れがはっきりと分かれるのも事実。
四畳半~、夜は短し~、ピンポンは個人的に好み。
夜明け告げる~、日本沈没は正直残念。。。
で、この映像研は紛れもなく「当たり」の作品。好印象です。
原作漫画が好きってのはもちろんあるけど、
原作の独特な世界観と湯浅監督特有の独特な作画が良い具合にマッチしてます。
{netabare}
芝浜という町はどこがモデルなんだろ。。。
ダンジョンと揶揄される増改築を繰り返す学校、
目の前に海があるが、冬はスキー客が押し寄せるという雪国。
古臭いモデルの跨座式モノレール。
網の目のような水路。
傾いた地下商店街。。。etc
そんな背景の一つ一つが、
ワクワク感や冒険心を掻き立てられるのだ。
そしてやっぱ良い作品はキャラが立つ。
浅草氏→脚本・監督
「アニメは設定が命」と力説する想像力豊かな女子。
そう、それ!言ってくれた。私がいつも思ってること。
そうなんですよ。
私がファンタジーやSFを好まない理由は、
設定が1クールないし2クールに詰め込みきれず、
結果、設定がユルユルになり、最終的に「???」で終わっちゃう事が多いからなんですよ。
(原作読めば分かるって意見もありますが、漫画以外読まないし...)。
中の人、なかなか聴き馴染みない声だったけど、
伊藤沙莉さん?へー、知らない方だ。声優ではないのですね。
「風立ちぬ」の庵野監督くらい最初は違和感あったけど、
だんだんと馴染んでいくので、まあ不思議なものです。
こういう現実と妄想の垣根が無いような人が、
将来有望なアニメーターになっていくんだろうな。
学生の頃にこんな人がいたら友達になりたいね。
金森氏→プロデューサー
浅草氏の才能と、水崎氏の広告塔としての役割に目を付け、
映像研を実質立ち上げた創業者。
無慈悲、横暴でありながらも有能な商才を発揮する。
高校生にはあるまじき金の亡者っぷりに多少なりとも違和感を感じるが、
子どもの頃の回想で何故そうなったか、にも触れてくれる。
ただし、私は絶対友達にはなりたくない。。。w
水崎氏→作画担当
俳優の両親を持つカリスマ読者モデル。
親の反対を押し、アニメーターになりたいという夢を持つ。
浅草氏の妄想にいちいち「カッコイイっ!」と付き合ってくれる、
ノリの良い女子。
3話で金森氏の熱弁をよそに浅草氏と一緒にチョウチョを追っかけて舞い踊るシーンとか、結構ツボでした。。。w
3人目のメインキャラかと思っていたけど、ちゃんと同列の立ち位置で、
芝浜祭編では、「アニメではなくアニメーションを作りたいっ!」と宣言するところはなかなか熱い。
結果、反対していたはずの両親も認めてくれて、
どんな毒親が出てくるのかと思ってたけど、良い両親でした。
そんな3人の青春部活モノ。
こういうジャンルでは高い評価を付けたいですね。
最後に、
第7話のこんなにもトキめかないお風呂回は未だかつてあっただろうか。笑 {/netabare}