レオン博士 さんの感想・評価
4.9
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
楽しい時間もいつかは終わる
待ちに待ったゆるキャン△2期。
OP曲の「Seize The Day」で、キャンプ地に出かける、まだ見ぬ景色への憧憬と、高揚感が感じられ、楽しい時間の訪れを想起させる曲で、EDの「はるのとなり」は癒される曲でもあると同時に楽しい時間の終わりを意味する寂しさを感じる曲で、ゆるキャン△の時間が終わってしまった寂しさとリンクする。どちらも素晴らしい曲だ。
さて、1期と相変わらず凄いのが、大自然の作画がただ綺麗なだけでなく、温度や空気の味まで感じさせるような素晴らしい作画とそれをアシストする絶妙な効果音。1期のレビューでも書いたが、特に夜と朝の描写が素晴らしい。絵と音を駆使したゆるキャン△の朝の描写は絶妙で、見ているだけでキャンプして目が覚め、外に出た時の冷たい空気や朝日の清々しさがそのまま蘇ってくるんですよ。
他のアニメでもキャンプする描写はあるが、今までに情景が蘇ってくるなんて現象は一度もなかった。
こういうのって、想像では絶対に描けない。制作陣が旅をして、キャンプして、見て触って体験して素晴らしいと思ったものをそのまま伝えてくれているんだと思う。そこに一切の妥協が感じられないところが良い。
なでしこたちが可愛くて雰囲気が良いのも当然好きなのですが、キャンプの魅力を全力で伝えてくれているところがこのアニメの最大の魅力だと思っています。
シナリオとしては、新しいことに挑戦してみたり、山キャンプの危険性を解説したりと、なでしこたちの成長も見られるし、このアニメを見てキャンプ始める人達への注意喚起もしているところは良いと思う。
このアニメの欠点はただ一つ。
視聴が終わった後の寂しさだ。楽しい時間はすぐ終わってしまう。
ずっと見ていたい。
最高の癒しアニメだ。