norimeru さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
(´ヘ`;)ウーム…、最後はホラー>ミステリー
ミステリー&ホラー、原作は未読。
綾辻行人原作の評判の作品。
夜見山北中3年3組に転入してきた主人公、榊原恒一。
毎年3組に起こると言われている、ある現象に巻き込まれます。
もとがミステリーなので、ここで謎解きをするわけにはいきません。
とは言っても、感想だけでもネタバレになっちゃうので、大丈夫かな?。
恒一君と鳴ちゃん以外の名前出さないようにはしてますが。
「死者はだれ?」
終盤、この命題を解決すべく物語は展開します。
まずは、ここに行きつくまでの紆余曲折は見事。
視線も合わせられず、「いないもの」にされている見崎鳴。
恒一は当然話ができますが、観ているこちらからはまるで幽霊。
原作知らずの身にとっては、まんまとミスリードされてしまいました。
霊安室しかない病院地下。
エレベーターを降りて、人形を持って歩いていった鳴。
「いないもの」って?、死者って?、災厄って??。
災厄が止まる年があったの?
話が進むにつれ謎も増えますが、情報も増えます。
そいじゃあ、いったい死者は誰なんでしょう。
災厄を止めるためなら、なんだってやりたい気になりますよね。
{netabare}
見つけた手がかりは「昔のカセットテープ」。
その内容をもとに、合宿が始まります。
合宿所では血の惨劇。
うーん、いくらなんでも中学生がそこまでするか?。
おいおい、管理人気は確かか?。
いやいや、追い詰められたら、かえってみんな何でもしてしまうかも。
最後、「死者はこの人」と指摘する鳴。
「そんなはずない」、当然恒一は思います。
よーく考えてみましょう。
あちらこちらに、ちゃんと伏線がちりばめてあったんですね。
そうか!、この人が死者だったって推理できたかも!
(各話のエンドロール見ているだけでも情報ありでしたよね)
{/netabare}
確かにちょっとずるい感じの伏線もありましたけど、納得出来ないほどじゃなし。
まあ、「後だしジャンケン」で偉そうには言えませんね。
ストーリもしっかりして好みでした。
作画もきれいで、今期期待してた作品だったので満足してます。
文句言うとすれば、以下の点。
20年以上続いている「災厄」。
確か、けーさつも来て調べてましたよね。
その割に、夜見山以外で話題になってないのはどうしてでしょう。
普通なら、毎年全国的ワイドショーの話題になるはずですね。
同じ市内の中学卒業してて、「私夜見北じゃないから」ってセリフもありました。
災厄のある年には、毎月のように誰かが死ぬ夜見北の噂を知らないって・・。
最大の文句は、いわゆる謎解きがなかったこと。
なぜ災厄が毎年繰り返すのか?。
どうして、3組の生徒に関連して死人が出てしまうのか?。
全く原因のわからないホラーに帰結してしまった印象です。
これでは、ミステリーとは言えなくなってしまうのではないでしょうか。
まあ、それらを差し引いても、面白い作品だったかと思っていますけどね。