Ka-ZZ(★) さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
「2.43」とは…?
この作品の原作は未読ですが、ノイタミナ枠だったので視聴を決めた作品です。
つい先日まで「ハイキュー」が放送されていました。
ハイキューの持つ熱量は半端ないので、同じバレーボールを題材にした本作品を楽しめるか正直不安でした。
視聴を始めたら、直ぐに杞憂であると分かりましたけれど…
東京の強豪中学バレーチームで深刻なトラブルを起こしてしまった灰島公誓は、
子供時代を過ごした母方の郷里・福井に転居し、幼なじみの黒羽祐仁と再会。
ずばぬけた身体能力を持ちながらプレッシャーに弱い黒羽と、
バレーへの圧倒的な情熱と才能ゆえに
周囲との摩擦を引き起こしてばかりの灰島はエースコンビとして成長していくが、
中学最後の県大会で衝突し、絶縁状態のまま二人は地元の清陰高校に進学する。
男子バレー部で待っていたのは、身長163cmの熱血主将小田と、
秀才で毒舌家の副主将青木の3年生コンビや日光アレルギーで常に長袖長ズボンの棺野、
バレー初心者の大隈をはじめとする2年生たち。
山と青空に囲まれた福井を舞台に、弱小男子バレー部が全国を目指す熱い青春ストーリー!
公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。
この物語の舞台は福井県です。
福井県を物語の舞台にしている作品って、結構ありますよね。
P.A.worksさん制作の「グラスリップ」や、「ちはやふる」など…
そういえば、「メガネブ!」も福井県鯖江市でしたね。
物語は、主人公である灰島公誓が東京から福井県の高校に進学し、弱小だった男子バレーボール部を生まれ変わらせ、春高に挑んでいく…みたいな感じです。
視聴して分かりましたが、ハイキューと同じくらい熱量を持った作品でした。
スポーツものだからなのか、バレーボールだからなのかは分かりませんが、とにかく物凄い熱量を感じたのは間違いありません。
「変人速攻」の様な現実に出来るか出来ないか分からないような技はこの作品にはありません。
普通の高校生が強くなるため必死に頑張っているだけ…と言えなくもありませんが、この作品は、この部分の描き方がとても綺麗なんです。
根底に流れるのは、「勝ちたい」という強い気持ちです。
甲子園同様、高校生である3年の間しか見ることのできない期間限定の景色は、さぞ眩しいんでしょうね。
「ちはやふる」で同じ福井県出身の綿谷新の台詞で方言には馴染んでいるはずなのに、何故かとても新鮮に感じました。
新生「七符清陰高校」の快進撃はどこまで続くのか…
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。
オープニングテーマは、yamaさんの「麻痺」
エンディングテーマは、崎山蒼志さんの「Undulation」
個人的にはオープニングテーマが大のお気に入りでした。
1クール全12話の物語でした。
物語の中で遥か先を見据えた夢が描かれていました。
みんな、その夢を叶えるためにこれからも全力で走り続けるのでしょう。
原作は2012年から連載が始まり既刊5巻なので、あまり原作のストックは無いのかもしれません。
ですが、もし続編が制作されるなら是非視聴したいと思います。
そういえば、レビューのタイトルにした「2.43」ですが、これは男子バレーにおける春高のネットの高さなんだそうです。
普通の大会のネットの高さは2m40㎝なのですが、春高だけ3㎝高いんだそうです。
この3㎝の壁が相当高いんでしょうね。