テナ さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
楽しむ気持ち
私にもスケボーの思い出があります!
小さい頃に近所の男の子がスケボーを持っていて、私はポケモンのヌイグルミを乗せてヌイグルミの乗ったスケボーを両手で押して遊んでいました。
懐かしい思い出(⸝⸝⸝´꒳`⸝⸝⸝)
さて、馬鹿な子供時代の話より作品を語らねば!
作品自体は面白いのですが……
私はこの作品のアダムが大嫌いです。
ストリートだから何でもありだとはしても!
ラブハックも100歩譲ったとしても!
掴みかかって走行中の相手を投げたり、地面に足付けてスケボーでフルスイングしたりとか最低ですね。
ストリート以前に勝負にそれはどうなのかなと………しかも負けそうになったらフルスイングってダサいし多分作中で1番心が弱い人かな?って思いました。
結局強い人達って技術や状況判断で滑っていたけどアダムは負けそうになれば直ぐに卑怯な手段……小さい子がゲームに負け続けてムカついて掴みかかるのとレベルが同じ……いゃ、大人な分救いようがありませんね。
そもそも、そんな手段を使って勝って何故喜べるのでしょうか?
勝利って嬉しい物です。
自分が積み重ねた物を限界を出し切って必至にただ1つのゴールゲートを相手より先に滑り込むのを目指して自分が1番に滑り込んだ瞬間は喜べるのでしょう。
それだけに勝利の価値は大きいのです。
でも、それまでに卑怯な手を使って相手を痛めつけて勝つ勝利に価値はあるでしょうか?
卑怯な手段を使うのは心が負けたからです。
相手には勝てない、このままでは負ける、と心の隅っこで思うのです。
だから、そんな手段しか選べない……
自分が好きな物だから。
自分が頑張って来た事だから。
だから負けたくない。
沢山の気持ちを背負って正々堂々と勝つからこその喜びがあると思いました。
だから、このアダムは好きになれないキャラでした。
さて、この様に最初は否定から入りましたが、私はこの作品は面白いと思います。
作品の中心人物のレキとランガ。
ランガはスノボー経験者で、レキと出会いスノボーに似ているスケボーに出会います。
レキとランガは練習をしてストリートレースに出場する中、ランガは才能を開花させます。
スノボー時代の経験も有ると思いますがレベルがガンガン上がって行きます。
一方、レキはそんなランガに嫉妬心を抱きながらもある日からランガと距離を取るようになるレキ……実力差が開いていく現実に苦しめられていたのです。
でも、その頃からランガも調子が出なくなって行く。
レキはスケボーは上手です。
でも、それは上手なだけなのです……
友達と遊ぶなら上出来レベル……でも、レースに出る面々は上手なだけではなく技も技術も持っていて……自分より後に始めたランガにも置いて行かれてしまう。
友達と頑張っていた事で置いていかれる。
友達は自分を認めているのを解っていても、自分は自分だから才能が無いのが解ってしまう。
それでも必至に練習しても詰まらない実力差……どうしようもなくなる。
でも、レキは気づく、自分が何故スケボーをしていたかの理由。
そして、ランガも気が付く、何故自分がスケボーを楽しく滑れているのかを。
久々に一緒に滑るレキとランガの姿は本当に楽しそうでしたね。
私は何事も楽しむ心を持つ事を意識しています。
楽しい気持ちって勝負に置いて緊張感や真剣度が掛けていると考える人も居ると思いますが、楽しむ気持ちって本当に大事で、プレッシャーに押し潰されにくくなるのです。
身体が少し軽くなると言いますか、楽しいからこそ寄り良い緊張感を持ち楽しいから真剣に集中して取り組める気がするのです。
小さい頃にゲームで遊んで居て、「負けたくないなぁー」「絶対勝たいと」って考えながら遊んでいたら負けてばかりww
で、どうせ負けるなら「楽しもう、それで勝ったらラッキー負けても楽しめたら良いや、でもチャンスが有れば勝つ」そんな気持ちに切り替えたら負ける事は減りました。
それからは「楽しむ気持ち」の大切さを知り持つようにして居ます。
レキもスケボーへの気持ち。
ランガもレキへの気持ち。
2人が大切な事に気がつくエピソードは本当に素敵でした。
レキにはランガの様な才能はありません。
でも、レキはランガより優れた部分があります。
それは彼の武器で開花させた努力と経験を積み重ねた才能
彼は誰よりもスケボーに詳しくスケボーのメンテも上手い。
ランガのスケボーはレキが工夫してランガが滑りやすく設計にされています。
乗る人の事を考え、スケボーの事を考えられる想いがあるからレキのスケボーはランガが上手く速く安全に安心して乗りこなせる。
ランガが上手く滑れるようになったのもレキが居たからなんです。
ランガはレキが居なければスケボーに出会えなかった……レキが居なければランガは心に重荷を抱えていたかも知れません。
そんな2人の絆が強くなるのがよく解るアニメでした。
実はレキはアダムにボロ負けして居ます。
勿論、卑怯な手を使っててのもあるのですが……
でも、レキは再びアダムにリベンジする事が出来る。
誰もが勝負にならないと思った。
スタート前からアダムが勝つと言われていた。
でも、ランガは信じている。
応援してくれる友達が1人居るだけ頼もしい事です。
レキはレース中にアダムから様々な手段で妨害を受けるも純粋にゴールを目指します。
彼の走る姿に会場は湧きます。
結果は惜しくもレキの負け。
でも、賞賛されたのはレキの方でした。
レキは堂々と滑りアダムの妨害を受けながらも対処しながらゴールを目指した。
彼は持ち前の技術力と天候を考慮してスケボーのタイヤを雨天仕様にして戦略を考え挑んだ!
ランガと戦う為にスケボーを楽しむレースを見せた。
一方、アダムは卑怯な手を使い、無様な姿を晒した…レキをザコだと言い真剣に勝負しようとしなかった。
そんな人間が賞賛される訳がない。
レースを見た人の心を動かせるのはどちら側でしょうか?
一目瞭然ですよね。
卑怯な手しか使わない様な人間が賞賛される程世の中は悪くはないのです。
結果的にレキは試合に敗北しました。
ですが、レキは勝負には勝利したのです。
最終回ではアダムVSランガですね。
今回は特別ステージですね。
この戦いはランガが楽しく走ることをアダムに証明して教える試合でしたね。
ランガはスケボーの楽しみ方を知っているからこその勝利だったように思います。
少しなアダムも変わってくれるかな?
最後のEDは皆楽しそうだったりしたのに1人失恋してオチつけていましたねw
後、幻の決勝戦は見てみたかったなぁw
楽しく見えそうな決勝戦でしたし⸜(* ॑꒳ ॑* )⸝