テナ さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
楽しい学生生活を過ごして
微炭酸青春アニメ。
この物語は「恋」が物語の中心にあります。
作中で展開される恋の形は成就する恋も有れば実らない恋もある。
少女漫画にも余りない見せ方な気がします。
作中の男の子も女の子が沢山居て一人一人が恋をする。
だから一人一人恋の形が違うのです。
不意に告白したり、嘘でかためた関係で告白を断ったり、好きな人が居ても思いを伝えたかったり、好きな人が友達と付き合い始めたり、学生だと誰もが経験してたり、聞いたことがあるようなリアルな青春恋愛が詰め込まれている作品です。
原作コミックが結構出ていて連載誌で最終回を迎えると聞きました。
アニメも卒業を視野に入れていたので、きっとカットされてるのかな?とは思いますが、それぞれの恋愛の形がリアルだったり、こんな経験あるなぁ〜とか友達がこんな経験してたなぁ〜とか、思い出すような恋愛作品。
ですが、この作品の面白いところは友情も描かれていたりします。
中学の時の蟠りやら相手を思い喧嘩?してみたりと、まさに青春あるあるが詰め込まれています。
宮村が最終回で考えたらIFの世界は、有り得た世界……堀さんとクラスメイトで終わった世界……私にはあの世界が寂しく移りました。
宮村も言って考えた「色んな偶然が重なって1つでも欠けたら違う世界もあったのかなって」セリフ
これは私もよく考える。
人は些細な選択肢の連続の中を生きている。
今日は何処へ行こうか、何を食べようか、誰と会おうか、誰に話しかけようか、そこには無数の道があって些細な選択肢を辿った今の自分がいる。
それが、1つでも欠けたら私は今知ってる人達に出会えたのだろうか?
または、あの時、あの選択をしていたら、どんな人に出会えたのだろうか?
少し宮村の気持ちが解ってたシーンでした。
卒業式はいい雰囲気出てました。
卒業式の後の気持ちとか凄く思い出しました。
卒業して変わるものに変わらないものや寂しさを感じたり新生活への期待と不安など。
友達と何と言って別れようか、教室から出たら終わってしまう高校生活をどのタイミングで去るのがいいのか……凄く考えながら友達と話していた気がする。
作中では、また遊びに行こうとか前向きな気持ちや感謝の気持ちが飛び交うシーンを見て本当にいい友達に出会えたんだなぁ〜と感じることが出来ました。
宮村は本当に楽しい時間を過ごしたのですね。
素敵な恋人……婚約者か、素敵な友達に支えられて強く成長もした。
だから、最後は過去の自分を受け入れることも出来た。
EDでアルバムの学生生活の写真の宮村は楽しそうでした。
きっと、アニメではカットされたシーン。
作中でも明らかにモブじゃないキャラ?らしき人も居て、私も楽しそうな宮村達の学生生活をもっと見たかったなぁ〜と感じました。
桜舞い散る道を歩く宮村と堀さん……
楽しい学生生活は終わりを迎えましたが、明日からは楽しい新生活が待っている。
2人ならどんな事も乗り越えられそうに力強く握った手には安心感を感じました。