タック二階堂 さんの感想・評価
3.1
物語 : 2.5
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
ましろの音とまれ!
詳細は公式でも。
津軽三味線の弾き手、澤村雪は、祖父が病床で告げた「お前が自分の音がみったぐねくなるまで、三味線は弾くな」という言葉にとらわれ、自分の音を見失ってしまいました。
自分の音探しのため、青森を離れて東京に来る雪。そこで、キャバ嬢しながら芸能界への夢を追うユナと出会い……。
というお話だべ。
いろいろ「この音とまれ」に酷似している感じですかね。お琴と三味線という和楽器という共通点もあるしね。
あっちは変にデフォルメ表現があって微妙だなーって感じですが、こっちも似たような表現あります(SDキャラっぽくなって立ちくらみしたり)。
ただ、あっちよりは少しシリアス寄りで、そういうのは嫌いじゃないです。できれば「昭和元禄落語心中」っぽい三味線アニメになってくれたら良いかと。
いちおう継続視聴で。
=====第3話視聴後、追記です。
{netabare}
2話で大きくハネた印象のある本作。勝負の3話も面白く、継続できる内容となっていると感じました。
津軽三味線愛好会の前田には、おばあちゃんの思い出の曲がある。それは、雪の祖父が作ったオリジナル曲だった。でも、今の自分には弾けない。そんな雪の背中を押すようなことを積み重ね、ラストで思い出の演奏じゃなくてもいいなら弾く、というところまで気持ちが進むといった流れは実に良かったです。
シリアスとコメディのバランスが、まさにいい塩梅。演奏シーンも(「八男」のシンエイ動画にしては)しっかり描けていると思います。
同じモチーフの「この音とまれ!」と対比されがちですが、僕はこっちのほうが好みです。
{/netabare}
=====第6話視聴後、追記です。
{netabare}
う、うーーーーーーん……。
まずOPが変わりました。が、なんでしょ。悪い意味で“普通の”ロックなアニソン。いや、津軽三味線の作品で、三味線の音が入っているOPだったから良かったんでしょ。そんな普通のロックなアニソンって、どうなのよ。
で、うーーーーーーん……。
まあ、高校の愛好会に入って、三味線甲子園に出るってことになったから、そうなるんじゃないかなとは思ったけど、学園部活物でありがちオブありがちの「合宿行ぐべ」ってのは、なんというか「あ、そうなっちゃうのね」って気持ちしかないです。
これじゃ「この音とまれ!」と大して変わらないです。
なんというか、雪にはもっと闇を抱えながら、自分の音探しでもがく展開がいい気がするんですけどねぇ。あっさりモヤモヤを解消して「オラ、個人戦に出るだ」じゃ、ちょっと物足りないというか、ね。
{/NETABARE}
=====第7話視聴後、追記です。
{netabare}
いやあ、一歩半くらい後退した感じですね。
三味線甲子園という、要は新キャラを雑に出して紹介するだけの回。
こんな展開は今まで音楽とかそういう文化系部活アニメとかで腐るほど見てきました。「この音とまれ!」もそうですし、「響け!ユーフォニアム」も「ピアノの森」もそう。
それでもユーフォみたいに圧巻の演奏作画や、きめ細かいチームごとの技量の差などを描くならともかく、各チーム止め絵で雑に見せて、観客に「ロック調できたか」とか言わせちゃう、駄作「ピアノの森」と同じことやってます。
ぶっちゃけ、まったく面白くない回。
三味線甲子園をやるのが早すぎなんじゃないかなぁ。少なくとも愛好会の面々が、たかが1回の合宿をしただけで大会で上位に来れるとは思えないし、来ちゃったらご都合展開、惨敗したら、それはそれでありがち展開。
つまり、どう転んでも今のタイミングで大会やるのは悪手だと思うんですよね。ユーフォは、そこまでの積み重ねがあっての終盤の関西大会からの全国大会だからいいのであって。序盤にライバルキャラ的なものを出すのは、お祭りみたいなやつだったでしょ。
なんかなあ……。やっぱり、そういう安易な部活物にしちゃうんだー、って少しガッカリしてます。
{/netabare}
=====第8話視聴後、追記です。
{netabare}
なるほどなぁ。もう8話ですか。これは、このまま三味線甲子園がらみで終盤まで行く感じですね。まだチーム戦が終わってませんもんね。このあと個人戦もあるわけですよね。
であれば、ここで青森のマイマイの圧巻な演奏というシーンを入れてくるのも納得です。で、次週は雪たちの演奏のみで1話使いますよね。
大会って、なんというかアニメで使うの便利ですよね。でも、どちらかというと観ているほうは、そこまで面白いとは感じていないんですよね。ホント「ピアノの森」観ている気分……。
というわけで、今回も話はそんなに展開しませんでした。
{/netabare}
=====第11話視聴後、追記です。
{netabare}
いやまあ、雪の個人戦の演奏がメインで、そこをたっぷりとお届けする回なので、ある程度は評価が高くなる回だとは思います。母親に「(じいさんは)松五郎の音を持ったまま、向こうに逝ってしまった」と言われ、雪は本番でじいさんが憑依したかのような演奏をしますね。でも、そのとき、じいさんの霊に「それは誰のマネだ?」と言われ、自分の音を取り戻すって話。
いやさ、これ賛否ありそうなんですけど、雪が三味線弾いているシーンで、途中から伴奏がピアノの曲になるんですよね。
三味線の音色聴かせないで、どーすんの???
思わず「馬鹿じゃないの?」とツッコんでしまいました。いくら雪がじいさんが憑依したような演奏したとか、自分の演奏を取り戻したとか言われても、なんにも伝わらないんですよね。演出のミスなんじゃないかなあ……。
なんか、OPが三味線の曲から普通のロックに変わってから、いろいろと惜しい感じになっている印象です。だらだらと、ずっと三味線甲子園のくだりが続いていますしね。これも竜頭蛇尾ですねぇ……。
{/netabare}
=====最終話視聴後、感想です。
{netabare}
は?
いや、これで終わり?
雪の個人戦は3位でした。で、いろんな人にいろんなこと言われ、ようやく雪が悔しさを顕にしたところで終了と。
連載続いてるんだろうし、俺たちの三味線はこれからだエンドの変化球版といった感じ。
にしたって、いくらなんでも尻切れトンボもいいところ。カタルシスもなにもあったもんじゃないです。それもこれも、後半はキャラ見せの三味線甲子園しかやってないから、こんなことになるわけです。
雪が高校に入るまでですかね、面白かったのは。結局、これじゃ「この音とまれ!」とか「ピアノの森」と似たようなもんですよね。
もう少し、なんというか渋めの三味線道を追求する硬派なアニメになるもんだと思ってましたが、かなり残念でした。万が一、2期があっても観ないでしょうね。それも「この音とまれ!」と一緒です。
{/netabare}