まつまつ さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
前作も良かったけど今作は更に良い
前作はスペシャルウィークとサイレンススズカの話。
今作はトウカイテイオーとメジロマックイーンの話。
二人がライバルとして共に高め合い、落ち込んでいる時は励まし合って頑張る姿に心打たれた作品。
競走馬にとって怪我は付き物であるが、それと同時に致命的な物でもある。
馬も人間も同じでプロスポーツにおいて才能に恵まれていながらも怪我により選手生命を絶たれてしまったり、全盛期のパフォーマンスを発揮できなくなる選手というのは数多くいる。
更に人よりも馬の方がよりシビアな話になって来て、通常3歳からレースに出始め、大活躍の馬でも7歳を過ぎると大多数が引退してしまう。
更に骨折等で予後不良になると活躍した馬なら種馬になる場合もあるが、安楽死させられてしまう事も当然ある。
トウカイテイオーは無敗のままクラシック3冠を目指すも菊花賞前に骨折して出場出来ず。
それからは無敗の帝王を目指すも天皇賞春でライバルのメジロマックイーンに敗れる。
その後も骨折を繰り返し、もう走る夢が完全に絶たれた所で自分を鼓舞し続けてくれたメジロマックイーンが致命的な怪我を負い、次は自分がマックイーンを励ます番だと本調子で無いまま出走した1年ぶりの復帰戦である有馬記念で奇跡の1着。
このシーンは本当に胸が熱くなった。
またこれが実話に基づいている部分もあるというのが本当に凄い。
この2人のウマ娘の友情関係と再起に掛ける思いが伝わりとても良い作品だった。
そしてテイオーを想うシンボリルドルフも良かった。
また、メジロマックイーンの天皇賞連覇を阻止して刺客と呼ばれ、望まないヒール役なってしまうライスシャワーの話も良かった。
誰もが必死になって努力して勝利を目指しているのだから、正々堂々と勝負したなら誰が勝っても恨みっこ無しなのが勝負の世界。
でも実際応援しているウマが負けたらショックなのも事実。
制作会社がPAワークスから変わっていたが、作画もとても綺麗だったと思う。
EDも2人のウマ娘の気持ちが伝わる内容で良かった。