7でもない さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
このざわざわした感覚を 楽しめるかが、この作品の評価の分かれ目かなー
寝なかったよ。褒めて
予想を覆してかなり面白かった。絵と画が良くて大満足、いや超満足
流石押井守
・内容
・よかった
・わるかった
・まとめ
内容
割とこじんまりとした話だった。色々なん癖をつけられ9課のバックアップは無い。ほぼバトーと生身のルーキートグサちゃんの二人+最後だけちょろっと素子。捜査シーンは会話を含めあまり面白くない。眠い。エンドレススリーの場面はかなり楽しめた。テーマは子供は人形みたいなもの、魂が宿っていない(P.K.D.の短編人間未満を思い出す)とか、人形が怖く見えるのは、人形の中の見える人間の姿が怖いからとか、壊れてしまう人形の中に、人間もまた簡単に壊れなくなってしまう、ただの物質でしかないのと気づいてしまうからだ、みたいな思想。
という事で1作目が夢の中の蝶は現実かまぼろしかなのに対して今作では人間と人形、生物と静物の違いがメインのフォーカスだった
よかった
犬作画いや、犬演出がすごい。流石押井守。・・・・何考えているんだこの犬おっさん。
今作ではやたら引きの背景のアレのシーンがあってよかった。撮影/動画編集がすごい。凄まじい。鑑定のハマーンおばさんの目パカシーンやヤクザとの闘いなど視覚的刺激が満載。2006年作品だけど、最近のハリウッドの謎の。空中モニター上でタービーンをくるくる回すシーンよりはずっといい。音楽も独特で良かった。底力を感じた。
物語の最後で多国籍企業が朝鮮語で話していたけど(冒頭でも?)、音声加工をした朝鮮語は非常に「ワル」兼「サイバー」だったので、もっともっとフィクションで朝鮮語を取り入れて欲しいと思った。外国人のサイバー作品に変な日本語がでてくるけど、感じたのはあれの逆バージョンかな。とにかく朝鮮はサイバーだった。今思うと近藤和久氏は35年くらい時代を先取りしてたな。またオーニソプターのような独特なデザインのVTOL機や
ギブソンやオーストンスコットカード作品とかにでてくるようなサイバーイルカがでてきて、いとおもしろきかな。
わるかった
ただ、殺された警察官の書斎を初期調査してる動背景のシーンで、バトーが歩く脇の本の厚みが感じれなかった。バンプマップが張られていないのか、本棚のモデリングにお金をかけてなくて単純な立方体なのかわからんけど厚みが無い。なのでリマスターする時はその場面だけ修正して欲しいと思う。
東西の賢人、偉人の言葉の引用があるのはいいけど、その上、更に中国の唄?短歌?漢詩?みたいなのが頻繁にでてきて、1~3回ならいいけど、6回くらいでてくるのは過剰に思えた。知性アピールするのはいいけど、さすがにひつこいにょ!!!!!
あと音量調整が最悪だと感じた。映画やアニメ映画とかでたまに音量調整で「?」ってなる事はあったけど、ここまで酷いのは初めてだ
二人の間の普通の会話:音量レベル30%
独り言:音量レベル10%
音楽が全力で鳴る:70%
10%から70%から10%を行ったり来たり。劇場の迫力の音源に特化した妥協の無い作品なのはわかる。だから多少は妥協する。譲歩するしょうがない
これはしょうがないんだ。でも、家でみてると、数分置きにアンプのつまみを上げ下げ調整しながら見ざるえなくて、俺はPAか。卓の人か。って自己ツッコミしそうになり没入感が激しく阻害されたのは事実。
人形・ガイノイドの気持ち悪さを表現するために、キャラデザがバタ臭くなってるのは気になった。これを嫌う人多いだろうなガイノイド(/球体人形?)も生理的に若干不快でこれもこの作品を割ける理由の一つだろうなと思った。このざわざわした感覚を楽しめるかが、この作品の評価の分かれ目かなー。
まとめ
問題点はあるものの予想を覆してかなり面白かった。絵と画が良くて大満足、いや超満足。いやーこんないい物だと知っていたらもっと早く見るべきだった。視覚的に素晴らしい。
追記、感想の感想:自分のレベルの低い感想がいいね0なのはある程度想像の範疇だし、その評価は甘んじて受けようと思うけど、他の人達が他のアニメよりずっと真面目に見て、それなりにまともな感想を素直に述べているのにかからわず観覧60~300でいいねが1~3みたいなのがずらーーーって並んでいるのは、なんか壮観....とってもとってもとってもすごい!すごいなああああ!って思いましたあ。
初見20210402