「ワンダーエッグ・プライオリティ(TVアニメ動画)」

総合得点
71.9
感想・評価
318
棚に入れた
1031
ランキング
1247
★★★★☆ 3.6 (318)
物語
3.3
作画
4.1
声優
3.5
音楽
3.6
キャラ
3.5

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ネタバレ

ハウトゥーバトル さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

自殺の夢と大事な人の話

この話はある日卵を割った少女の話
ジャンルは自殺・バトル・学生
社会派というと大げさに聞こえますが、大分シリアスの部類に入ります。

個人的には2021年上位だと思っています。
まず内容が「いじめやハラスメントによる自殺」を扱っています。うん。重い。
しかしそれをいじめを具体的描くのではなく、「見て見ぬふり」という個体が襲いかかってくる感じです。うん。好き。

序盤の掴みは良く、キャラを上手く引き出していると思います。世界観の説明はされないのですが、それが逆に良いのです。いろいろ想像できるじゃないですか。
中盤は新キャラも交えてほのぼのとしてきます。取り扱う内容も各キャラによって変わってきます。
終盤は物語の核心をついて終了。まさか終わらないとは。
いや「終わるのかなぁ」とは常々思っていましたし、総集編やりだした時も焦りましたが、本当に終わらないとは。
調べてみたところ6月くらいに特別編なるものを放送するそうです。
正直この特別編にすべてがかかっているので未だ結論は出ませんが、面白くなることを切に願っています。

物語としては本当に面白かったです。テーマも良いですし、しっかりと向き合っています。
しかし、一ついうなら
{netabare}「シリアス一本でいってほしかった」中盤から女子高生四人が集まる機会が多くなり、一瞬とはいえ「日常系コメディ」的なシーンが多くなってきました。個人的には、というか結構多くの人が思ったと思います。{/netabare}
具体的な構成は思いつきませんが、ちょっと惜しかったかな、という印象です。
面白いことに変わりありませんが!!!

原案・脚本は野島伸司さん。101回目のプロポーズの脚本だそうです。見たことありませんが私でも名前知ってるくらいですから相当有名ですよね。
監督は若林信さん。初監督だそう
キャラデザ・総作監は高橋沙妃さん。初キャラデザだそう
劇伴はDÉ DÉ MOUSEさんとミトさん。
アニメ制作はCloverWorksさん。安心。

作画は良かったです。細かい日常シーンはさることながら、戦闘シーンも迫力を感じるような作画でした。
opは村野四郎さん作詞、岩河三郎さん作曲、荒幡亮平さん編曲、アネモリア(四人)歌唱の「巣立ちの歌」1965年の合唱曲ですって。
edは宮嶋淳子さん作詞、秋葉広大さん作曲、小松一也さん編曲、アネモリア歌唱の「Life is サイダー」
声優さんはちょっと微妙でした。特に主人公…初主演とはいえ…あと他の三人ラブライブの「主人公」「主役グループ」「主役グループ」じゃないですか。
ちょっとなぁ…ラブライブの声優さんはあまり信じちゃいけないって家訓なんですよねウチ。

総合評価 面白かった


さて追記
特別編を待ち焦がれた私は色々準備(妄想)してきました。
故に私に最適化された妄想が前提の大分害悪オタクと化していました
そうこれは私の傲慢さが引き起こした結果。
ええ特別編をみましたとも。一時間と聞いていたので、どんな濃密な内容かと思えばまさかの前半30分は総集編。特別編は後半30分だと知ったときの絶望感。
そして重要な要素。内容です。
結論から言います。
納得はしてません

これから決着がつくだろうと予想してた矢先のこれですよ。
いやまぁ展開の意味はわかりますよ。何によって何が何を引き起きしたのかは分かったつもりです。しかし、肝心な意図が読めない
全体的な印象は「ワンエグっぽいと言われればワンエグっぽい」という曖昧なものとなり、非常にがっかりです。
もう少しテーマに踏み込んだ話にもできたはずです。それをあのようなものにして...
もしかしたら最初からこのラストを考えてたのかもしれませんが、それなら純粋に脚本(監督)が悪いことになりますし、そうでないとした方が問題です。間に合わせられなかったから特別編を放送するとこまでこぎ着けたけど、面倒くさくなってテキトーな脚本にした。とかなら私は本作の制作陣を許しません。

特別編を擁護するファンは正直いないと思ってます。
こんなテキトーに見えるラストなんて物語としてどうかとおもいますし、散々本編で匂わせてからのこれですから本編好きの人を置いてけぼりにしてますし。何度もいいますが、意図がわかりません。なんでこんなクソみたいな脚本にしたのか。本編が好きだったゆえに、非常に悲しく、なぜだかやるせない気持ちになりました。これが害悪オタクの妄言とやらですね。

{netabare}何気にあの子、AIっていうの嘘だとおもってるんですよね。
あまりにも超展開すぎません?何かしらの比喩だと思うんですけど、イマイチピンとくるものがなく。「社会に適合」なんていう野蛮な言葉は相応しくありませんし{/netabare}

投稿 : 2021/11/05
閲覧 : 365
サンキュー:

14

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