UZKmQ32928 さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
途中までは良かったのに……
生徒会長の知略とそれぞれの能力を活用して能力の悪用を止める……までで終わっていたら良かったと思います。
作品は全体にほのぼのとしていて、主要キャラクターの個性と魅力も光っている名作……だと思っていました。
突然の妹の死は作品の雰囲気とは全く違ったこともあり、かなりショッキングでしたが、そこから能力の危険性をアピールしつつ、悲しみを乗り越えて主人公の成長を描くためのシーンであり、家族との絆を確認しつつもヒロインとの絆を築く転機にもなっており、名シーンとなっていました。
その後ライブデートをするまでは良かったのですが、そこから色々とぶち壊された感じが否めません。
タイムリープで妹を救出してからというもの、それまで一緒にやってきた生徒会メンバーは過去の人のようになり、もう作風も何もぐっちゃぐちゃにしてから無理矢理エンドに繋げたような、酷い印象でした。何と言うか、例えば勇者パーティーでやってきた物語の後半で、いきなり「古の勇者パーティー」に主人公が参加し、元パーティメンバーはたまに登場するだけの賑やかしになったかのような違和感。
制作陣は「この作品はゲーム化できない」などとコメントしているらしいですが、キャラクターは魅力的ですので、むしろゲーム化して各キャラクターを掘り下げられるルート分岐を作っていった方が良いのではないかと思います。今の段階ではヒロイン以外の生徒会メンバーの背景も掘り下げられていないし、ZHIENDのボーカルとか、転校前の好きな相手とか、折角出したのに大した扱いも無いまま消えていたりと、なんか節々に勿体なさを感じます。