退会済のユーザー さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
3年ぶりの続編 変わらない熱さと感動
「ウマ娘 プリティーダービー」とは、スマートフォンゲームを原作の作品で、アニメ・ライブ・漫画など様々な展開をするメディアミックス作品でもある。
第1期の時から事前登録をしていたスマートフォンゲームは何と3年もの長きに渡りリリースされなかった。アニメがかなり良かっただけに、当時は非常に惜しいと思っていた。
だが、ウマ娘は帰ってきた。2021年冬から第2期がスタート。さらに、スマートフォンゲームが遂にリリース。リリース直後大反響を呼んでいる。
アニメの方はというと、第1期のP.A.WORKSから制作はスタジオ櫂に変わった。何とスタジオ櫂初の元請作品となった。P.A.WORKSに比べると作画のリッチさは減少したかもしれないが、第1期とは違うアプローチのレースシーンやライブシーンは「これはこれで良いかもしれない」という思いにさせてくれた。スタジオ櫂は春から「スーパーカブ」という作品の元請を担当するので、今後注目の制作会社になるかもしれない。
話をアニメの方に戻すと、第1期はスペシャルウィークやサイレンススズカがメインを張っていた。第2期は2人とおなじチームのメンバー「トウカイテイオー」と「メジロマックイーン」が主役に抜擢された。
第1期と比べると全体的にシリアスなストーリーが多くなった印象だ。第1期ではサイレンススズカの沈黙の金曜日が描かれていたが、第2期は怪我に悩まされる2人が序盤から終盤まで画面に映っていた。
その為レースの熱さよりも、選手として怪我に苦しむ2人のストーリーで第2期は引っ張っていた印象だ。だからなのか、第1期よりも全体的な話で言うと弱いのかもしれない。
だが、最終回の有馬記念のレースはそんな2人を丁寧に描いたからこそ、滂沱の涙を私は流していた。床が鼻水と涙で汚くなっていた。それぐらいに感動してしまった。何より凄いのが、これが実際の競馬のレースの史実通りという事だ。そんな現実の感動的な熱さをウマ娘 season2ではアニメや擬人化という形態ではあるが、見事に味付けとリスペクトで魅せていた。
ゲームも本格的に動き、ウマ娘の更なる展開は第1期よりも格段に期待できるだろう。3年の月日・制作会社の変更は不安だったが、そんな不安を吹き飛ばしたウマ娘に今後の期待は止められないだろう。