「ひぐらしのなく頃に業 新編(TVアニメ動画)」

総合得点
74.4
感想・評価
435
棚に入れた
1599
ランキング
905
★★★★☆ 3.6 (435)
物語
3.5
作画
3.5
声優
3.7
音楽
3.6
キャラ
3.6

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ネタバレ

ハニワピンコ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

進撃したのは…

今回は全く別の描き方をしているので、今までの『ひぐらし』っぽさはあまり無い
その「ぽさ」とは、例えば『鬼隠し編』では圭一に焦点を当て、レナは本当にやばいやつなやつなんじゃないかと思わせるように発症までを詳細に描き、視聴者までも疑心暗鬼にさせていたが、『鬼騙し編』の発症は唐突過ぎる
といったような疑心暗鬼になっていく圭一を最初に描き、不穏で疑心暗鬼のまま物語を進めていき、そこからラストの『罪滅し編』での半端ないカタルシスがひぐらしの醍醐味であったのに、もはや仲間を信じるとかそういうのは無く、勝手に1人歩きしたキャラの暴走をとめる旧作とは全く違う作品となっている

『綿騙し編』以降もずっと予想を遥かに上回る超展開が続き、今までとは違い考察できなくはないがピースが少なすぎる

閑話休題、OPとEDどちらもめちゃくちゃ良かった。OPは1番好き。サビ前の「嘲笑った」からサビの力強い亜咲花の歌い方がとても良い
ED2は無印のやつの次に好き。転調が気持ち良い

今作は、オヤシロ様が一体なんなのか 誰を信じればいいのかといったミステリー サスペンス部分がメインではなく、ただただ発症発症を繰り返すスプラッター作品のようなものだった

後半、考察するのがバカみたいだと思うようになるまで、一応各章ごとに考察は殴り書きをしていたので置いておく
加えて、業で描写されたと思える部分は答えを下に記していく(抜けもたくさんある)

鬼騙し編
{netabare}
ひぐらしっぽくない
・2クールで解まで一気にやる為の時系列の多少の入れ替えやカットがあったのかな

・これは全く違う世界線だけれど、解みたいに梨花ちゃま主人公にたててみんなを信じて協力して、セイカイに違うルートで辿り着く感じ?

・結構カットされてるなって思ったけれど、帰り道逃げ出すシーンとかは圭一の疑心暗鬼が増してくシーンだから要らないのか

・ラストはどれくらい経ったか分からないけれど、梨花ちゃまがああなったのに何で大災害が起きてない?スクラップ帳はただのスクラップ帳か?
→『郷壊し編』で解明
この描写は鷹野更生の伏線。加えて別の犯人を示唆する描写
{/netabare}

綿騙し編
{netabare}
詩音だか魅音だかのヒントがわからん
・例のおもちゃ屋イベントは梨花ちゃまが手助けして一応セイカイか?
→2回もあったから流石にセイカイであると思う

・『綿流し編』で結構重要な不良に絡まれるシーンだけど、この不良のシーンって詩音と魅音の見分けを付ける重要な要素だったから、今回も1話の引きにここ使ってるってことは結構重要そう
けど、このまま行くと詩音は発狂しそうじゃない
→明確に詩音発症とは見て取れなかった。ここでの詩音 魅音の見分けは特に今回は重要ではなかった

・この世界ではもう梨花ちゃまは諦めてるっぽい。誰かが発狂するのを止めるためにってよりは、詩音が発狂しなくてもセイカイに辿り着くのがほぼほぼ不可能な世界?
途中の詩音発狂を阻止したのは良かったけれど、圭一が祭具殿に入ったから全て狂って梨花ちゃま激おこ?

・梨花 沙都子が消えたら犯人は詩音となるが、人形イベが2回もあって意味を成さないはずがないと思いたい

・結局富竹 鷹野の行方もその後も出てこなかったけれど、カメラに作業着の奴らが写ってたから、実は全部作業着の奴らの仕業なのはありえる
圭一だけ助かったということを考えると、仮に作業着の奴らの仕業だとして、単純に固い扉が開けられなかったから?

・沙都子も一緒に魅音と死んでるけれど、なんのなんのためにあそこに来てた?魅音が呼んだって線はあの状況でそんな余裕が無いと思うし、そうなると家のどっかに沙都子が捕らえられていてたという事か?それで抜け出して魅音と争ったとか、あの銃が真ん中にあって両側に倒れてる構図みるとその線ありそうな気がしてきた
→沙都子が乗り込んできた理由は不明だが、犯人は沙都子としたら、村長や鬼婆まで手にかける理由が不明


キャラの死因予想
村長 鬼婆
魅音が綿流し編の詩音と同じ様にやった。多分動機は連続怪死事件が園崎家が主犯だと思い込んで止めさせるためかな

梨花ちゃま
多分これも魅音かな。確固たる描写は無いけど、沙都子が魅音の手によってやられたと考えると、梨花ちゃまも魅音にやられたと考えるのが自然

沙都子
前述の通り

詩音
1番の謎
有り得そうな動機は圭一にデレデレメンヘラ魅音ルート。人形イベで貰った同じのを詩音にも買ってしまった為
それか沙都子を殺そうとして詩音に阻まれたため殺したかのどっちか。前者の方が有力

→どれもこれも間違いそうだが、魅音が発症してるようには見えなかったからこれもまた不明
{/netabare}

祟騙し編
{netabare}
何がいけなかったのか今回もセイカイではなかった。今回のルートの不正解要素は不明
その他
・詩音とサトシの話はハッキリ出たわけじゃないけど沙都子と詩音の関係はもう出来上がってる感じだった

・ここで詩音との関係も踏まえてサトシ深堀をしないなら今作はそこまでキーになってるキャラでもなさそう

・そもそもなんで鉄平出てこれた?なんであのシーンに鉄平がいたのか、沙都子を先に見つけるよりも圭一を見つける方が先なのも気になる。また全て幻覚とか?
{/netabare}

猫騙し編
{netabare}
梨花ちゃまがかわいそかわいそ編
・ウジ虫の原因が梨花ちゃまにあるって分かってるみたいな反応をしている
→沙都子がそう見せてる?

・この発症は多分富竹の時みたいに注射で発症させられてるとすると、鷹野がそんな全く関係の無い園崎のママや村長増して赤坂なんかにも打てるもんなのかな
→沙都子が発祥させていた最初が赤坂という絶望を叩きつけるためとしてこれ以上ないキャラだな

・結局、沙都子が犯人?な感じだが、ガスまでもを全て起こしてたのか?不可解な点が多すぎるが、雛見沢症候群とは全く関係の無い理由そう
→沙都子が鷹野を改心させていたので起きなかった
ただ、1回くらいガスが漏れていたのは何

・セイカイのルートを選ばせたり圭一や赤坂までもを発狂させ絶望へ叩き落としたり、結局何がしたいのかよく分からない
雛見沢を捨てようとする梨花ちゃまを止めるため?
→勝手に恨みを募らせているだけに見える
{/netabare}

郷壊し編
{netabare}
今作で進撃するのは梨花ちゃまではなく沙都子だったという叙述トリック
・ひぐらしキャラ特有の「行動をしない」を沙都子がまたやってる
梨花ちゃまが手を差し伸べるのを待ってるだけで、前回と全く同じルートを送るダラズ
それでドンドン逆恨みしてくのもなんだかな

・指パッチンが意味不明
アニメ的演出で1回1回死亡する描写はカットされてるのか、本当に指パッチンすれば新しい世界に行けるのか、イマイチよく分からない

・郷壊し編は鬼~猫騙しの前日談みたいな位置付けで何故沙都子が犯行に及んだという部分を描くなら、SSR鉄平とは何だったのか
改心してる世界線もあればしていない世界線もある?祟騙し編では改心してない鉄平だけど、そこの違いとは
どちらにせよ祟騙しの結末は中々に闇深かったと分かった

・旧作で犯人 悪役であった人物に最悪の未来を見させて改心させようとしている?
{/netabare}

『業』全体として
{netabare}
・OP EDでまだ回収されていない場面や伏線が色々あるが、そもそもこれは関係ないのかとも思える
例えばOPのバットの描写や、ED1のレナなどもう触れなさそうな部分も結構ある。ミスリードとしておく

・今後回収されそうなOP EDの描写
OPのサビで梨花ちゃまが山を駆け上がる描写
解のOPよりもより険しい道を進んでいる。その先には祭具殿があり、そこに駆け込んでカケラを拾っているため、「カケラを紡いで未来を開く」展開はある?


以上、上記以外で既に解決している要素があるかもしれないが、ほとんどは謎のまま
まぁ、出題からの回答がひぐらしの醍醐味だから、『卒』で回収されると思う
{/netabare}

ここまでが考察やらを殴り書きしただけ

ここから本編通しての感想

『業』だけでは『新 ひぐらしのなく頃に』の評価はまだなんとも言えず、解答編が未だ示されていない現状の今作は
24話消費して終盤に沙都子が勝手に恨みを募らせて過去の事件を起こしていたという、理解不能、犯行の動機に納得が出来ないと思えて微妙

そもそも沙都子の行動理由が、梨花ちゃまの言うことを勝手に自己解釈し前回と全く同じルートを辿り、人任せで動かないクセに同じ結末になったら全て梨花ちゃまのせいにするというキャラになってしまっているため、犯行動機として納得できるものでは百合要素以外に無い

はっきりいってこれだけではただのB級スプラッター作品
けれど『卒』で全ての謎が解き明かされ、『業』のこのシーンはこういう意味があったのかというのが分かれば、『新 ひぐらしのなく頃に』というシリーズ通して見れば必要な作品であったと思えるようになれたらいいな

投稿 : 2021/07/01
閲覧 : 365
サンキュー:

6

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