ウェスタンガール さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ネバーエンディングストーリー
稀有壮大な作品、特にSFドラマで、我々が最も恐れ、悲しむべきこと。
それは、無慈悲な“打ち切り”と言う問題である。
ストーリーを丁寧に追えば追うほど、登場人物の気持ちに寄り添おうとすればするほど、ワンクールに収める困難は推して知るべしである。
結果として、無理やり畳んでゆくことになる脚本に、そのしわ寄せをがゆくことになる。
それまでの盛り上がりに比して、結末が陳腐なものとなってしまう羽目に陥ることが往々にしてあるのである。
そんな意味で、あのゲートのシーンで終わってほしかったような気もするのだが…。
ただ、うがった見方をするなら、これは原作者と神戸監督の、ささやかな抵抗のような気もする。
そこに、意地でも伝えたかった何かを感じ取りたい。
きっと止む無しであったに違いなかったプランB、そこに込められた思いを積極的に評価したいのである。
全ては、“約束のネバーランド”に辿り着いたロストチャイルド、レジェンドたちの絵物語。
あのラストの中に込められた思いこそが、世代を超えて語り継がれてゆくネバーエンディングストーリー。
と、思いたいのである。