退会済のユーザー さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
🏅数に勝る戦略は無い
虚淵氏のYouTubeオリジナルSFロボット作品。
何よりメカデザインがドストライク。これは観るしかない。
CGメカのドンパチを楽しめない方はキツいかも。
キャラを楽しむ作品でも無いしヒーローものでもない。兵器としてのロボとしてみればボトムズやダグラムに近いがあれはロボがあって当たり前の世界での英雄譚寄り。これはロボにより世界がどう変わるのかといったSF寄り。後進国が無茶して兵器転用する前は重機としての作業用途がメインっぽいので世界観だけならザブングルやパトレイバーの方が近いのかも。
ある日エイリアンが地球の資源とロボットの交換を提案。通常兵器より安価で操作も容易な「エグゾフレーム」の急激な普及は、国家間の戦力、経済、技術等の格差を破壊。先進国と後進国、大人と子供の溝までも埋めるゲームチェンジャーの登場は世界のルール、常識、生き方など人類そのものの在り方までも変えていく。
未知のテクノロジー。地球外生命体の生体部品使用でロボというよりサイボーグに近い。よってエンジンなし燃料無し。うまく切断すればくっつくのでニコイチなど交換可能で修理不要。精神感応で子供でも少々の練習で運用可能。なんとまあ都合の良すぎる便利な設定のトンデモマシン。不要な部分はわからないで済ませ、SFの肝のIFストーリーに注力できる構成は流石。所見はやたら人間臭い動きで人間と同じ戦い方をするのでこれってロボの意味あるんかって思うけど。
提供されるのは外装もない素体の状態。素体だけなら対人兵器も通用する程度で普通に壊せる。そこから各勢力の装備で個性が出せる。ゲリラの少年兵達には屋根程度。正規軍は専用に開発された装甲と火器装備。装備の差異はもとより形状までも演出にしっかり活かしているとこマジ最高。
ロボが爆発しないので余計に地味かも。同じ地味ロボアニメの代表格、エガオノダイカもコレ同様燃料積んでないので爆発しない。なので航空機の無い世界設定で地雷戦術が有効な世界観にしてわざわざ爆発成分を確保してました。これは敵のスナイプだけでも簡単に機能停止するのでバトルシーンはロボアニメより戦争ものを観てる感覚に近いかも。
そしてやっぱり虚淵氏。衝撃の最終話。
{netabare}
媚び媚びの萌えキャラと媚び媚びのトゲトゲメカでベタベタな掛け合いバトル。エグゾフレームである必要も皆無。ガンダムやスターウォーズパロディも。滲み出るニセモノ感に困惑するしかない。それどころか「これ絶対馬鹿にしてるだろ」としか思えない。これは絶対わざとやってるハズ。しかし何故?
そしてラストシーン。
ここまで観てこの作品は自虐ギャグ作品だとわかりました。こんなの絶賛するしかない。でもやっぱりこの人って変化球の作品しか作れないんだなあと少し残念には思うのだが爆笑したのでまあよし。でも外国の方には通じるのかいな。
{/netabare}
シーズン2はあるのだろうか…。