でこぽん さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
タイトルで損しているアニメ(アニメの内容はすごく良い)
この物語には様々なタイプの少女たちが登場します。そして彼女達は、それぞれの悩みを持っています。
それらの悩みを主人公の梓川 咲太(あずさがわ さくた)が体を張って解決してあげる物語です。
咲太は、噂や見かけによらず、すごく優しい男の子。そして決して約束をたがえない誠実な人間です。
私は最初、このアニメのタイトルが軽薄そうなので、視聴をしませんでした。
しかし、あにこれで意外と人気があるのを知り、複数の人がこのアニメを勧めてくれたので見始めたのですが…
いざ視聴してみると、梓川 咲太の人間性に魅かれました。
ストリー展開もしっかりしており、思春期の少女たちの悩みがしっかりと伝わってきます。
咲田が少女たちの悩みを真剣に聞いてあげる様子や少女たちを懸命に守る姿に、好感を持ちました。
このアニメはタイトルで損しています。
タイトルが別のものであれば、もっと多くの人がこのアニメを見てくれたと思います。そしてその人たちは感動を味わえたことでしょう。
ところで、
このアニメでは『思春期症候群』と呼ばれるSF的な現象が少女たちを悩ませていますが、
程度の差こそあれ、それに似たような症状は、現実世界にもあります。
例えば、
クラスのみんなから存在を認めてもらえず、空気のように無視される人は存在するし、
嫌な出来事から逃れるために過去の記憶を失くした人も、世の中には存在します。
そして、自分の今の性格が嫌になり、二つの全く異なった性格(二重人格)を持った人もいます。
さすがに同じ時間が何度も何度も繰り返される現象はありませんが、多くの老人は楽しかった出来事をいつまでも覚えており、ことあるごとに語る癖があります。
それと似たようなことかもしれませんね。
そして二人の人格が入れ替わる現象、これはさすがにありません。
でも、全く異なった仕事をしていた二人が、突然それぞれ相手がしていた仕事をすることはあります。
そのときに相手の苦労や気持ちがようやく理解できる。
あなたも、そんな経験ははありませんか?
彼女らの悩みの根本は、『孤独』だと思います。
咲太のように悩みを真剣に聞いてくれて、どんなことがあっても守ってくれる友達が身近にいるのであれば、
おそらく悩みは解決するはずです。
友達は一生失くすことのない財産です。
たった一人でもいいので、自分の悩みを聞いてくれてアドバイスしてくれる。そして自分が間違ったことをしたら叱ってくれる。
そんな友達がいる人は幸せでしょう。