まつまつ さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
青春時代の思い出が蘇る作品
今思えばPCエンジンってこの当時にしてはかなり優れたゲームハードだった気がするとハルオが熱弁する話を聞いて改めてそう思った。
ファミコン、スーファミは多くの人が持っていたがPCエンジンやメガドライブは学年に数人しか持っている人いなかったなぁ。
ネオジオを持っている人はヒーローだった。
当時は駄菓子屋とかスーパーとか本当に身近な所にアーケード筐体があって、良くやっていた事を思い出す...
アラフォー世代で子どもの頃ゲームをしていた人なら懐かしさに心震えるはず。
そしてヒロインの大野、ここまで喋らないで感情表現をするメインヒロインも珍しい。
ハルオは最初、自分の聖域であるゲーセンに突如現れた恐ろしく強く到底敵わない同級生の大野という存在を嫉妬から敵視していたが、それが尊敬に変わり恋へと発展していく。
大野は周りからはお金持ちのお嬢様としてチヤホヤされているが、人付き合いは苦手で、毎日英才教育でクラスメートとは遊べない。
そんな中唯一の楽しみであるゲームを通じてコミュニケーションを取りあえるハルオは大野にとって唯一の心のより所だったんだな。
そして大野の恋のライバル日高、特にやりたい事もなく何となく過ごしていた日高にとって、ゲームをやる事にひたすらに情熱を注ぎこむハルオの真っ直ぐな性格に心を奪われていく。
ハルオを振り向かせようと一生懸命頑張るが、ゲームばかりで全く振り向いてもらえない所が切な過ぎる。
こんなにモテるゲーマー聞いたことないぞ・・・
でもどんな事でも一生懸命打ち込んでいると良い事あるんだろうな。
ハルオが大野の為にRPGツクールでオリジナルゲームを本気で考えて作るシーンは胸が熱くなった。
キャラデザがもうちょっと可愛らしければもっと心が奪われていたかもしれないが、これはこれで有りなのだろう。
そしてOP、EDテーマもとてもこの作品の世界感にあっていて良かった。
特にOP曲は詩もさる事ながら曲のアレンジが本当に考え抜かれていると思わされた。ゲーム音をモチーフにした打ち込みがされているが芸が本当に細かく、聞いていると癖になる。