sTTUL43693 さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.5
作画 : 3.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態：----
よくみると、粋な製作陣が光るアニメ
今更ですが視聴しましたm(_ _)m
物語の評価
ハーレム系ラノベのテンプレストーリー
主人公は鈍感で、ヒロイン全員に好かれてます。
アニメでは、告白の手紙と共にパンツを残した"シンデレラ"の正体を探すために話が進みます
作画の評価
良いジャンルには入らないです
不安定ですが、怪しいのは引きの画だけでキャラがアップになる場面はシッカリ決めてきます
声優の評価
主要キャラを担当する声優さんを見ると、10年前かと思うようなメンツで安心感があります
個人的にはイメージ通りの声でした
音楽の評価
コメディが基本なので明るくタッチな音楽が多いですが、その特殊性癖ゆえ狂気を感じるシーンはシリアスな音楽に切り替わったりと、面白いです
キャラの評価
キャラビジュは割と原作寄り
登場人物は全員、特殊性癖を持っています
好きになれるかは人次第かな？
全体の評価
「可愛ければ変態でも好きになってくれますか？」という癖のあるタイトル通り、人を選ぶアニメ、話です。
良くも悪くも「ハーレム系ラブコメ」に振り切っていて、お色気要素はかなり多いです。
こういうお話は、ヒロインに魅力を見出せるか、この一点でスンナリ視聴できるか決まると思います。
ストーリーはかなりご都合主義で進んでいくため、「現実ではあり得ない」「なんでヒロインが主人公好きになるのよ」と強く感じてしまう方にはオススメしません。
特に瑞葉のキャラ設定、ここはかなり重要な点ですが主人公の理解がめっちゃくちゃテキトーです
え？そんな事ありえんの？wってなります
ここ飲み込めない人は無理でしょうね、、
個人的には、キャラはとても可愛いですし、可愛いので気分良く視聴できました。いや、最高でした。ありがとうございますm(_ _)m
以上、前提として考察致しますm(_ _)m
(以下ネタバレを含みます)
☆伏線と考察☆
上でも述べた通り、この物語は"シンデレラ"の正体を探す大きな目的があります。
"シンデレラ"の正体、そして最終的に慧輝が誰を選ぶのか。
この２点が物語の核となっています
まず、"シンデレラ正体"について
大方の伏線は、1話の冒頭5分で出てきます。11話までに必要な解決要素はこの5分見ればわかります
原作では描ききれないような以下の描写も網羅できるのはアニメの良いところですね
・小春先輩による秋山の盗撮シャッター音
・彩乃が先生とすれ違ったこと
・瑞葉が隠れている掃除ロッカーから物音
一方で、ここから先は伏線という伏線は出てきませんw
謎解きとして見ると物足りないはずです
次に、最終的に慧輝が誰を選ぶのか、について
アニメ12話の範囲内では明らかになりませんが、よく見ると伏線のようなものがあり面白いです
・始まりは瑞葉、終わりも瑞葉
まず、アニメ1話の冒頭は瑞葉との会話から幕を開けます。しかも瑞葉は星座占いで恋愛運最高とか言っちゃってます。ちなみに原作は掃除のシーンから始まるので、アニメで意図された描写です
はたまた、12話の最後は瑞葉の露出狂が明らかになるところで終わります。
そもそもシンデレラを探すためにストーリーは進むため、シンデレラである瑞葉は物語の中心人物です
瑞葉から始まり、瑞葉を探し続け、瑞葉で終わる。
もう、瑞葉と結ばれると言ってるような構成なのです。
・1話、秋山とのシンデレラ探しについての会話
秋山と慧輝が会話しながらポーカーをしており、メインヒロインをトランプのカードで例えるアニオリシーンがあります。
紗雪、唯花、真緒がキング、クイーン、ジャックで例えられる中、瑞葉は"エース"とされています。
このエースという役は、「サイコロの1の目が由来で、最も小さい目という理由から伝統的にはエースは最も低い役であったが、時の経過により最も高い役に変身を遂げた役」という歴史があります
瑞葉が11話で慧輝への恋心を明らかにした直後、12話で慧輝は"瑞葉は妹"として見ると述べてますが…
実際原作でも瑞葉を異性として意識し始めたのは告白後とありますし、物語開始時点で瑞葉は他のメインヒロインと比べても劣勢(というか序列でいえば一番下)であったことがわかります。
その後、慧輝の初恋は紗雪であり、最終的に好きになったのは瑞葉であることが明らかになりますが、これはエースの特徴そのまんまです。キングが紗雪に例えられてたのもここに起因してるんですかね？
以上から、瑞葉エンドを意識していた製作だと、個人的にはそう思えました。
もしそうなら、かなり粋な製作陣ですねえ・・・
そこも含めて高評価とさせて頂きました。
※ただの考察なので、あくまで一意見として捉えてくだされれば幸いです。
