やまげん さんの感想・評価
2.0
物語 : 2.5
作画 : 2.0
声優 : 2.0
音楽 : 1.5
キャラ : 2.0
状態:観終わった
嫌々作った夏休みの工作の宿題を見せられた気分
原作小説は読んでいない。漫画版は読んでいる。
漫画版は、作画がきれいで、各種怪異現象の描写も魅力的だった。また、空魚の内面の変化の描写も魅力のひとつだった。
しかし、アニメ版は、もう何もかも良くなかった。
作画については、まんべんなく良くない。ただ、人物の作画が良くないのはそれほど気にならないのだが、各種怪異現象の作画が良くないのはこの作品にとっては致命的だと思う。
声についても、空魚はミスキャスト以外の何物でもない。もちろん音響監督の演技指導の問題もあると思うが、漫画版の空魚の性格や行動、セリフから想像していた声とあまりにも違っていて、そもそもの声が合ってないと感じる。
演出面についても、何を主軸にしてアニメ化したかったのか全くわからない。この作品の持ち味のひとつはホラー要素にあると思うのだが、そこを強調するでもなく、淡々とストーリーを消化していっただけに感じた。
何より、このアニメからは、制作陣の熱意とかやる気を全然感じられなかった。まるで、嫌々作った夏休みの工作の宿題を見せられたような気分。視聴中に、「これ、作ってる人たちも乗り気じゃなく作ってるのかもなあ」と感じてしまい萎えた。