ato00 さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
REAL WORLD
はたらく細胞シリーズ第二弾です。
ブラック企業になぞらえての「BLACK」なのでしょうか。
過酷な環境で働く細胞たちを描きます。
現世界の主は、ブラック企業で働いている男のようです。
そのため過度なストレスにさらされ、様々な事件が発生します。
また、ストレス解消のため、酒や煙草にたよります。
この一時の快楽がさらに様々な機能障害を誘発するのですが・・・
細胞キャラはなかなかの個性派揃いです。
生真面目な赤血球が主人公ですが、やや軟弱な赤血球の親友も登場します。
この二人の関係性で主に物語が進行します。
もっとも目立っていたのは、巨乳の白血球です。
黙々と自分の仕事をこなす姿には頭が下がります。
クールで格好いいのですが、{netabare}一度だけ頬を赤らめていました。
ギャップ萌えと言えるでしょう。{/netabare}
その他、よれよれの毛根爺、憩いの肝臓娘、頑固な胃職人、寡黙な腎臓娘等々。
激烈な環境の元での彼ら彼女らの悲哀はリアルでした。
なお、この世界の血小板は江戸っ子姉ちゃんという感じで可愛さはありません。
最後は {netabare}心筋梗塞で心肺停止です。
その緊迫感や鬼気迫る細胞たちの絶望はまさにブラックではないでしょうか。
と思ったら、なんとか甦生します。
明るく復興した街に、ちょっと感動しました。
平和になった現世界のラストは細胞たちの異世界転送です。
これは、ブラックジョークなのでしょうか。{/netabare}
「BLACK」に相応しい演出でした。