たわし(爆豪) さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
初々しさ
80年代から90年代初頭まで、いわゆる若者が「夢」を見ていた時代であり、アニメの中でも旧世代の序列関係や努力や根性の世界から、急激にラブコメの時代に突入しだしたころの作品。
非常に作品自体が若々しく、戦争の鬱屈さや非情さ(「鬼滅の刃」や「進撃の巨人」)が売りの昨今のアニメ作品とは真逆なスタンスで作られていますね。
非常に外面の格好良さやスタイリッシュさを売りにしているので、いわゆる昨今の「アイドルアニメ」の原点ともいえる作品でしょう。
戦争状況なのに妙に明るいだけでなく、戦争終結のカギが「歌」しかもいっかいの「アイドルソング」が宇宙を助けるというとんでも設定でついていける人と行けない人とで分かれる気がします。
非常に面白いアニメですが、やはりこの時代特有の「中身の薄さ」や「葛藤の無い」感じが少し時代錯誤で古い感じがします。かといって、個人的には「鬼滅」や「進撃」ほど悲観的でもないので塩梅が非常に難しいです。
「エヴァ」ももう今回の劇場版で決着をつけただけで、「今の時代」の作品ではない気がします。そういう意味では「今」の方向性を感じる作品がないと思うのは僕だけでしょうか。