友利奈緒 さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
感謝の涙
めちゃくちゃ泣いてしまった。感謝と感激の涙だった。
憎しみの連鎖を断ち切るため自分を犠牲にするルルーシュ、それを悟った時のナナリーと親友を殺すスザク。
ルルーシュは父シャルルと母マリアンヌが消えた場所でこの誓いを立てたんだろう。
「勝ち負けじゃない、願いだ。俺は今こそ自分を知った」
その結果ルルーシュの目的はナナリーを救うことではなく、ナナリーが笑顔になれる世界にすることだと自覚する。そして時を止めず、変化し続ける世界を求める。ルルーシュが今日ではなく明日を得ようとしたのは自分のいない世界を信じて今日という日を捨てたということなんだと思う。その覚悟を尊敬した。
あと印象に残っているのはシャーリーのこと。
父親を殺された記憶を思い出したシャーリーはゼロを恨んだ。同じくゼロを恨むスザクに対して言う。
「許せないことなんてないよ。許さないだけ。許したくないの。私はもう、とっくに許したわ」
その聡明さに心打たれた。素直にすごいと思った。
人が死ぬ物語は心が痛い。中盤からはどうしたらこうならずに済んだのかとばかり考えていた。スザクは正しい過程を踏まない結果に意味はないと言っていた。でもやっぱり最後に世界が変わったというのなら、これまでの努力は意味があったのだと信じたい。展開の激しさと、キャラの奥深さ、さらにいろんなことを考えさせられるこのアニメはすごくおもしろかった。ありがとう。