セシウス さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 3.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
ギャグマンガのアニメ化だと思ったらだいぶ違ってた
原作マンガは未読、映画も未視聴です。2期まで全47話見た感想です。
突如出現して月を破壊した超生物が1年後に地球も破壊すると宣言、しかしなぜかとある私立中学校の被差別学級の担任を1年間やらせろと自衛隊を脅して担任教師として赴任してくる。この超生物は生徒たちを教えるかわりに好きな時に自分を殺してよいというので生徒たちは勉強の他に暗殺術を磨くことになる、というスゴイお話です。
てっきり超絶設定にバトルをからめたギャグストーリーかと思いましたが、中身は全然違っていました。ドロップアウトしかかっている生徒たち26人(+転校生2人)全員を超生物や他の大人たちが強く優しく育成していく話の連続で、生徒たちが思春期らしく色々葛藤しながらも懸命に成長していく姿がとてもハートフルに描かれています。
主人公は小柄な美少女のような少年です。主人公がなぜ女の子のような恰好をしているのか、そもそも超生物は何者なのか、といったバックグラウンドもしっかり設計されていて物語の途中で明かされます。2期の後半、影の薄いメインヒロインの薄い理由が明かされてから感動のラストまで一気の展開は余韻たっぷりで素晴らしいと思いました。
作画はあまり丁寧ではないです。日常シーンがポケモンのように見える時がありました。バトルシーンはそれなりに迫力を感じました。
OPとEDが話が進むにつれてノリノリからエモーショナルな曲になっていくのがなんかずるいですw劇伴はかなり良い曲がそろっていると思いました。
他のことしながら気楽に見るような作品ではないと思います。超生物の正体が明かされた時点で物語の結末は予想がつくのでラストの感動はそれほどでもありませんが、そこに至るまでの生徒たちの心情や行動は感動的です。少年少女の成長物語が好きな人には本当におすすめの作品です。