ぺー さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
民明書房の血脈
ご存じない方もおられよう。たぶんもっとも有名なやつ全文引用します。
(引用開始)
ゴルフの発祥はイギリスではなく、
中国の宋家二代 「呉竜府」(ご りゅうふ) が編み出した
「纒欬狙振弾(てんがいそしんだん)」
棍法術最強の流派として名高いチャク家流に伝わる最大奥義。
「この技の創始者 宋家二代 呉 竜府(ご りゅうふ)は
正確無比の打球で敵をことごとく倒したという。
この現代でいうゴルフスイングにも酷似した打撃法は
運動力学的観点からいっても弾の飛距離・威力・正確さを
得るために最も効果的であることが証明されている。
ちなみにゴルフは英国発祥というのが定説であったが
最近では前出の創始者 呉 竜府の名前でもわかるとおり
中国がその起源であるという説が支配的である。」
民明書房刊「スポーツ起源異聞」より(引用ここまで)
実はこの劣等生シリーズにイマイチ乗り切れてない私にたいしてのとあるレビュアーさんからの至言。
{netabare}「自分これ、ギャグとしてしか見てないっす」{/netabare}
察しました。そこで思い出した昭和後期に煌めいた『民明書房』。魔法を科学するこちらの作風と相通ずるものがあると言い聞かせるとこれ苦手な人も大丈夫かもしれません。自分の拠り所です。
ただしそこまで。兄と妹の関係性はひたすら気持ち悪いです。本作の売れ筋No.1『さすがおにいさま』を消化できてないわりに1期2期そしてこの劇場版と継続してる者の以下感想です。
6年ぶりのTV2期まで視聴済という視聴歴です。たまたま正月地上波でやってるのを録画。
本作のリリース順は1期→劇場版→2期です。
相関を整理してみると、2期の主要キャラのリーナ(CV日笠陽子)が登場してたり、リリース順に観ておいたほうがしっくりくるのではないかと思われます。
そして本編90分。サブタイトルは『星を呼ぶ少女』。
劇場版オリジナルな謎の少女が鍵を握る物語。そこにいつものメンツが絡んでくる映画らしい閉じた設定です。アニメ映画の常道。オールスター集結みたいなところや売れ筋(さすおに)の投入は頻度もタイミングも申し分ありません。魔法発動時のエフェクトはさすが劇場版です。
よってあとは好みではないでしょうか。
冒頭で民明書房について触れて言いたかったのは、楽しみにしていた“小理屈”感が圧倒的に足りなかった、ということです。
無かったわけではない。取ってつけたネタをものすごい熱量でドヤってくれないのが個人的に残念。
{netabare}例)サイコなSTARS隊員なんて派手な作画に合わせるためだけの要員でした。{/netabare}
いいとこはありましたよ。
{netabare}・お兄様のダースベイダーのコスプレ
・相変わらず国家の軍隊より強い高校生{/netabare}
ファンサービスの試供品です。
オイタなドラマ 「さすが」なドラマ ここあが怒れば 嵐を呼ぶぜ♪
※おまけ
■そういえば…
最終盤のネタバレ有です。
{netabare}セブンスプレイムを完全に無害化するためにリーナの力で高度140kmまで飛ばしてもらったお兄様。
これだけでなんのこっちゃ感マシマシなわけですが、成層圏の外すなわち宇宙に飛ばされ○△×構築して“ベータトライデント”を発動しいろんなものを救ったのはさすがです。とはいえさすがのお兄様もいろいろ使い切ってぐったり状態。{/netabare}
{netabare}男塾塾長江田島平八も宇宙飛ばされてたような。。。
なぜかふんどし一丁でしかも自力で生還してたような。。。{/netabare}
どうせやるならこれだけまじめに荒唐無稽してほしかったやね。麻痺してるのかしら?自分が…
視聴時期:2021年1月
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2021.03.14 初稿
2021.10.26 修正