アスク さんの感想・評価
4.2
物語 : 3.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
プロが作った芸術作品
ストーリーについては評価するもんじゃないですね。Qという名の通りまぁクエスチョンで引きの回であって、Qを評価するってのはダメだと思います。だからといって別に僕はQは駄作だと思わないし、面白いと今日見て思いました。
エヴァが一言で表すのが難しいとよく言われるのは話が使徒から世界を守ると単純な話ではなく複雑な人間関係や感情が絡むからだと思いますが今回のQではカヲルくんに支えられたシンジくんってのがよく描けてていいと思いました。
例えばピアノの演出。一本指で弾いていたのが指を全部使って弾くようになりますがこんな感じでピアノの上達度でカヲルくんとシンジが長い間いっしょにピアノを弾いたってことがわかるので、カヲルくんをシンジくんが信頼するまでの過程が映画で短い時間の中でも納得できてスっと入ってきました。その分後半のカヲルくんが死ぬシーンなども辛く、鬱と呼ばれる理由も分かります。トウジくんのシャツの演出もカヲルくんと穏やかに話したあとにサラッと見せてきて残酷な現実を自覚しました。
ただやっぱり描写不足すぎていわゆる"空白の14年"ってのもわからずなぜシンジくんに厳しい態度を取るのかとかはわからずやや不満な部分もあります。シンジ視点で進んでるんでしょうね。
作画 作画に関しては最初の宇宙での戦闘シーンを始めとしてロンギヌスの槍を止める時のアスカの戦闘シーンの高速ダッシュ、code777の解放とかめちゃくちゃ迫力ありました。新世紀でエヴァの厨二性の面白さとして神経パルス接続完了!みたいな何言ってるかわかんないけど科学ってすげーみたいな演出が申し分なくていいと言っていましたが、Qでは最新のCGとかをバンバン使って、でかい戦艦や司令塔とかで作戦をたたてるのはやっぱいいですね〜。アスカが殴る時のカメラワーク、レイが助けに来る時とか興奮しました。Qは作画悪かったらおめでとうの再来ですけど作画いいのでおめでとうよりは全然いいですよ。