芝生まじりの丘 さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
ごちゃまぜ群像アニメ
群像劇的でキャラクタの配置の仕方が好みだったし、ごちゃまぜで脈絡のない感じのストーリー展開も好みで全体的な雰囲気はかなり好きになれた。
MEZZOのwikipediaに色んな年齢層、色んな価値観のキャラクタを配置することで物語に深みを出せると思ってる、みたいな梅津氏の話が書いてあったけど、この作品もかなりそういうキャラクタの織りなす万華鏡が結構多彩で楽しい。
世界観について言うと、方向性はだいぶ違うけどなんとなく「現代版不思議の海のナディア」感がある。
科学がテーマだけどストーリー全体の料理の仕方が超文系的で物語的御都合主義を容認できなければ楽しめないかもしれない。
難点を言わせてもらうなら一応話の筋が結構大事な話なので、もう少し中心のストーリーを上手く見せられたらなと思う。例えば後半はエネルギー問題の解決というところがテーマになるんだけど氷河期とかエネルギー不足とかのところが設定先行で描写が薄い。あと最終話の{netabare}裁判での決着があんま面白くない。ガリレオがらみで裁判エンドになるのはわかるんだけど、裁判の展開が大味かつ地味すぎた。大味にするならいっそロボだの超常現象だの空賊だの持ち出してしっちゃかめっちゃかにしちゃってくれた方がラストの盛り上がりが作れたんじゃないか。あんまり作品数見てないからわからないけど、センスはある一方でやる気のメリハリがすごいというか、雑なところは雑な人で、まあその品質を度外視したようなところが持ち味なんだけどね。
一番惜しかったのはロベルトとアンナの関係で、めちゃくちゃ美味しいところなので最終話でせめてワンカットだけでもあればよかったのに。
{/netabare}
好みが大きそうだし雑なところも多いので絶賛して人に勧めることはできないが個人的には結構気に入った。