退会済のユーザー さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:今観てる
辛さは、楽しさを引き立てるための隠し味
二期は魔物と対比した人の醜さを描いています。
ファルムスの転生者(ヒナタ以外)、国王、上層部など、彼らの共通する特徴は“利己的”であることです。
リムルとは真逆であり、現実世界でのベーシックです。
今、日本は綺麗な街並みとは裏腹に劣悪な労働環境、戦後下降した精神性と、「目に見えない部分」が欠落しています。この環境では自分のことばかり(身内も含む)考える方が増えるのは当然なことです。
これを読んでいる方々も日々、心を折られるような体験、心ない言葉を浴びせられていると思います。
ですが、もし人生に闇がなければ、光を実感することはできません。
もし、異世界に転生して全て上手くいく人生を生きたとしても暫くすれば飽きます。
どんなに美味しい高級料理も毎日同じものを食べれば苦痛になるからです。
だから人生の辛いことは、より光を実感する為の隠し味の機能を果たしています。
よって、「人の醜さを描く」というのは転スラの魅力を引き出す上で大切な役割を果たしています。
話は変わりますが、ファルムスの軍勢を殲滅する案に違和感を覚えました。
国王や上層部の一部の人達、転生者が悪いだけで、他の兵士に罪は無いからです。
身内の死を理由に他者を殺めることは許されません。
が、魔王に進化するための物語の自然な進行上、この殲滅はどうしても避けて通れないように思えます。
視聴中 追記します(3/13)